商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 有斐閣/ |
発売年月日 | 1987/03/30 |
JAN | 9784641180420 |
- 書籍
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カウンセリングを学ぶ 新版
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カウンセリングを学ぶ 新版
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商品レビュー
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主として臨床心理学を学ぶ学生のための、カウンセリングの解説書です。 かなり古い本なので、現在の読者には具体例があまり生き生きと伝わってこないように感じてしまいます。理論的な側面の解説に関しては、現在でも有益なのではないかと思いますが、多くの論者によって分担執筆されているため、一...
主として臨床心理学を学ぶ学生のための、カウンセリングの解説書です。 かなり古い本なので、現在の読者には具体例があまり生き生きと伝わってこないように感じてしまいます。理論的な側面の解説に関しては、現在でも有益なのではないかと思いますが、多くの論者によって分担執筆されているため、一貫した見通しのなかで理解することが難しいように感じました。
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カウンセリングの教科書といった具合か。とはいえ、カウンセリグの仕方が書いてあるというよりは(それも書いてあるけれど)、カウンセリグの体系みたいなのが複数の著者によって綴られている。恐らくは当時の第一線で活躍されていた方々が執筆陣で、所々でちょいちょいコラムみたいなのを書いておられ...
カウンセリングの教科書といった具合か。とはいえ、カウンセリグの仕方が書いてあるというよりは(それも書いてあるけれど)、カウンセリグの体系みたいなのが複数の著者によって綴られている。恐らくは当時の第一線で活躍されていた方々が執筆陣で、所々でちょいちょいコラムみたいなのを書いておられた方々は、実はユング心理学の大家、河合隼雄氏なんかも執筆されているという実は超豪華な顔ぶれである。また、内容度もかなり濃い。かなり簡潔にまとめられているが、学術的に重要な箇所に触れつつも、更に具体例まで沿えて、一項目あたり十数ページといった具合なので、かなり読みやすいし、カウンセリグについてかなり本格的に勉強したいのなら是非とも参考になる一冊。ちなみにカウンセリングと心理療法を別のものとして考える人もいるだろうけれど、基本的には一緒です。ただ、目指すものとして、心理療法なら治療、カウンセリグならば解決や成長といったニュアンスが含まれるだけ。そもそも、心理療法というものは元来は精神科医が行っていたわけで、だから心理療法=臨床心理士、カウンセリグ=カウンセラーみたいな区別はあるものの、元々文系諸氏に開かれていた道は、カウンセラーだけだったという。だから、実はかなりややこしい。一応、臨床心理学は、精神分析、行動療法、人間性心理学、に加えて若干胡散臭いトランスパーソナル心理学の四つがあって、カウンセリングはこの中の人間性心理学がメインとなっているのかな。人間性心理学は基本的にはクライアントの人間性に着目し、彼を総体と見做して、彼を尊重し受容する。そうすれば、指示をしなくても彼は彼本来の成長性を取り戻し、成長していくのだ、みたいな流れがあるようだ。言い方を代えれば、薬なんか使わなくても彼は彼本来の自己治癒能力(免疫力)があるのだ。だから、そこが本来の活動が出来るようにしてやればいい。だが、指図は無用。彼を受け容れれば彼はそれを思い出すのだ、みたいな感じだろうか?とはいえ、最後の方で、どれがいいどれが悪いというのはナンセンスでどれもいい、みたいなことを言っている人がいたけれどその通りだと思う。人間には誰しも一長一短があるように、心理療法にも一長一短があるというのがまあ、事実だろう。個人的にはかなり悲観的なコメントと書いておられた霜山徳爾(なんか先生とかつけるのは嫌なんですよ、先生とかね)に注目。
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