図解でよくわかる だれでも10倍速読が身につく法 読書科学に基づくトレーニングを修得！資格を必ず取りたい人に、知識武装をしたい人に アスカビジネス

安藤栄(著者)

• 販売会社／発売会社: アスカエフプロダクツ/明日香出版社
• 発売年月日: 2002/12/24
• JAN: 9784756906137

商品レビュー

2023/03/21

## 速読の理論からトレーニングまで全体が分かる本 ##

「10倍」というキーワードがありますが、フォトリーディングではなく一般的な速読法についてかかれた本です。

能力開発系の本にありがちな自慢話のような脂身の部分が少なくて、あっさりと食べやすいです。
（脳みその3%しか使っていないというのは、時代もあるのでご愛嬌）

速読の考え方から実際のトレーニング、計画までという全体像を知るには良い本だと思います。
もちろん、速読の代名詞的な眼球運動を実践するページもちゃんとあります。

速読の目標やトレーニングの時間などが具体的な数字で記載しているのが、特に参考になりました。

##### 速読とは
- 平均的な人が1分間に読める文字数は600文字
- 600文字とは、文庫/新書の1ページと同じぐらいの文字数
- 読書をするときの目を動きは、止まって文字を見る、視点を移動させるをくり返している
- 止まって文字を見る時間を、「視点停留時間」といい、約250ミリ秒かかっている
- 視点を移動させることを「視点飛躍」といい、約15ミリ秒かかっている
- 視点停留時間で見ている文字の範囲を「読視野」といい、約3.2文字を見ている
- 視点停留時間を短縮し、読視野を拡大すれば速く読めるというのが速読の理論
- 読むスピードが遅い人は、視点の動きがバラバラで文章をスムーズに目で追うことができない
- 内読（発音をイメージしながら読む）と音声の速度で頭打ちとなるため、行わない
- 拾い読みや飛ばし読みでなく全文読みを行う

##### 速読の訓練法
- 視覚→認知→読解力の順に訓練していく　※
- 訓練期間は、視覚：1週間、認知、2週間、読解力：８週間を目安としている
- 訓練と合わせて子供向けの本を使った「ならし読み」を行う
- ならし読みでは、読書速度と、内容の書き出しを行う（原稿用紙３枚程度）
- 速読になれるまでは普通の読書にならないよう速く読むことが重要。
- 速読になれるまでの間は、あらすじや内容の前後が分かる程度の理解ができればよしとする。

※本書で第１～３期と記載されているものを僕なりの解釈で「視覚、認知、読解力」と置き換えています。

2019/02/24

私は、この本を読んだところで読書のスピードは上がりませんでした。
巷に溢れる速読法の本のうちでも、ダメな方だと思います。
目を早く動かすトレーニング的なものが付いている。
この本で速読は身につかない人が多いのでは無いでしょうか。

2013/03/02

ぱっと文字を見た瞬間（250ミリ秒（1/4秒））に３．２文字
　　　　　　　　　　　　　　　　　↓
　　　　二倍速で移動　125ミリ秒　　一回り大きく把握6.4文字

これだけで４倍。
二周り大きく見ると８倍速く読める。

つまり一回で見る範囲を拡げ（視野の拡大）
視点移動を速くすると速読になる。

飛ばし読み、拾い読みではなく、全文目を通す。黙読しない。

普通の文庫本、新書は１ページ平均６００字。