商品レビュー
4.4
12件のお客様レビュー
2026.7.12市立図書館 前々から気になっていたコミック(21世紀になって始まり、四半世紀にわたる長期連載が去年で終わったという記事などを目にしていた)を読み始めてみることにした。
Posted by 
能楽師お仕事物語×能の演目×人間ドラマのコミック2巻(1巻はこちら)。 内弟子を卒業しつつある憲人が、能楽師として修業を積みつつ、日々を見つめる。 2巻は「土蜘蛛」「養老」「砧」にゆるくつながるストーリー。 能の「砧」は都に行った夫を待つ妻の物語。待てど暮らせど夫は戻らない。...
能楽師お仕事物語×能の演目×人間ドラマのコミック2巻(1巻はこちら)。 内弟子を卒業しつつある憲人が、能楽師として修業を積みつつ、日々を見つめる。 2巻は「土蜘蛛」「養老」「砧」にゆるくつながるストーリー。 能の「砧」は都に行った夫を待つ妻の物語。待てど暮らせど夫は戻らない。妻は淋しさのあまり死んでしまう。これに作者の成田は納得がいかず、妻はなぜ夫に会いに行かなかったのか、妻には生きてほしかったという思いが強かったとのこと。その思いが生んだお話。 これは私もわかる気がする。「え、妻、死んでしまうんだ」と驚いた。 成田が描いたのは、事故で健忘症になってしまった女性の想い。憲人の母の友人である彼女は、若いころ、来ない恋人を待ち続けていた。記憶をなくしたのはちょうどそのころ。自死の代わりのように、辛すぎる思いを捨てたのだ。四半世紀後、「砧」を見て、彼女はその記憶を取り戻す。さて、彼女はどうするのか。憲人は彼女にそっと寄り添う。 巻末にメイキング・ストーリーも。 能は何かと決まり事が多く、ほぼ素人である作者は一から十まで能の関係者に聞くことになる。これは聞く方も答える方も大変だっただろうなぁ・・・。能のしきたりに合わないとなれば、場合によってはネームから作り変えることになる。 2001年ころの話なので、そのやりとりがすべてFAXというのも気が遠くなりそう・・・。 装束やら小道具やらの作画ももちろん大変である。 創作の裏側が窺えておもしろい。
Posted by 
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
現代ならスマホの乗り換えアプリでいくらでも 自分でその場で調べられるだろうから こんなことはないのだろうが 落ち着いて調べられる人が調べて電話で伝えて それを待つだけではなく動けるだけ見切り発車で 動いておかなければいけないとか この不便さがはらはらする。 火事になった家から子供を助ける。 確かにあまりにすごい理由での遅刻で 一瞬その場にマジか?という空気が流れたというのがリアルだし 楽ちゃんが「憲人さんらしいですね」と言ったのが 楽らしく憲人らしく。 人助けをした憲ちゃんが他の人にまた助けられ お舞台に間に合うところがちょっと報われる感じで良い。 48年前にはいなかった人達、 48年後にはいないであろう人達。 伝統芸能の凄さはこういうところもひとつなのだろう。 歴史が続いていくという尊さを感じる。
Posted by 