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花よりも花の如く(1) 花とゆめC
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花よりも花の如く(1) 花とゆめC

成田美名子(著者)

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花よりも花の如く(1) 花とゆめC

528

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 白泉社
発売年月日 2003/07/05
JAN 9784592174417

花よりも花の如く(1)

¥528

商品レビュー

4.1

53件のお客様レビュー

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2024/08/01

成田美名子といえば、やはり『エイリアン通り(ストリート)』や『CIPHER(サイファ)』が代表作だろうか。イケメン青年が主人公で、しかし彼らはどこか秘密や傷を抱え、とはいえ彼らは前向きに生きていく。都会的な雰囲気、さらりとしたユーモアと相俟って、考えさせられつつも爽やかな読後感の...

成田美名子といえば、やはり『エイリアン通り(ストリート)』や『CIPHER(サイファ)』が代表作だろうか。イケメン青年が主人公で、しかし彼らはどこか秘密や傷を抱え、とはいえ彼らは前向きに生きていく。都会的な雰囲気、さらりとしたユーモアと相俟って、考えさせられつつも爽やかな読後感の作品群である。 その成田が、能が主題のマンガを描いていると知ったのは、数年前だっただろうか。知人が読んでハマっているというので、久しぶりに思い出し、読んでみようかと思い立った。 能はとかく難しい。 京都に住んでいるので、まれに公演のチケットを譲ってもらったり、あるいは解説講座なども受講したりしたのだが、演劇として心から楽しめたと思うにはなかなか至らない。 謡本などを読むと、原典は何で、この言葉はこの和歌から来ていて、と、いろいろ工夫が凝らされているのはわかるのだが、それを謡として聞いて、舞を堪能するには、一段、二段、ハードルがある。でも何となく興味はあり続けている、というところ。 本作、主人公の憲人は能楽師見習い。母方の祖父の内弟子として修業中である。超絶イケメンの弟と高校生の妹がいる。 お仕事青春ものともいえるのだが、現代の憲人の日常と能のストーリーがやや交錯するのがおもしろいところか。そう、能のあらすじを現代の事件に置き換えるとか、そうした形でがっつり絡むわけではない。 1作目、「鬼の栖」では、地下鉄で移動中の憲人、何と痴漢と疑われてしまう。裁判になれば短期間では収まらない。示談に応じれば長引きはしないが、痴漢をしたと認めることになってしまう。いずれにしても周囲にも知らせなければならなくなるし、最悪の場合、謹慎せねばならない。若い時期に修行が中断されるのは辛いところ。しかし「被害者」と称する女性にもいろいろ問題があるようで・・・。 憲人はどこか冷めたところのある青年で、あまり激するタイプではない。「葵上」の公演に参加しながら、自身のこと・相手のことをあれこれと考える。「葵上」は、実際のところ、正妻・葵上に嫉妬する六条御息所の物語である。心に蓋をし続け、溜まりに溜まった怨念がある日、吹き出てしまう。・・・あるいは「被害者」の女性にも何かそうしたことがあったのでは・・・? さて、この事件、どのような結末を迎えるのか。 お仕事物語×能の演目×細やかな人間ドラマがゆるやかにつながって展開されている感がある。 さて、能がわかるようになるかどうかは不明だが、少し追いかけてみようかなと思う。 *演能シーンも多いので、衣装や小道具の作画とか大変だろうな・・・(^^;)と思ったり。 *タイトルは「秘すれば花」と関係してるんですかね・・・?

Posted by ブクログ

2023/10/22

「能」を舞台にした漫画です♪ 少女漫画で初めてじゃないでしょうか。 21巻まで借りたので一気に読みたいと思います! もの凄い資料と取材、全国自ら足を運んで舞台を観る先生に脱帽ですm(_ _)m こりゃ面白い!!

Posted by ブクログ

2022/12/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

こちらを先に読んで、後からNaturalを読んだ。 ただどちらを先に読んでも、それぞれきちんと深く描写がされていて面白い内容。 能の家に生まれて小さいときからお舞台に立つのが普通だった憲ちゃんを主人公に 彼が語る調子で物語が進んでいく。 単純に能の入門にも良いと思う。 改めて読み返してみたら、1巻からなかなかにヘビーというか いろんな事件が巻きおこっていてすごい物語だ。 みんな良いキャラなのだが、母方のおじいちゃんがまたちょっと突き抜けていて粋だ。 憲ちゃんが痴漢の事件に巻き込まれた時 心配をかけないよう黙っていたことに対して 「家族には言いな。わかったとき情けねぇからさ」 と言ったところも恰好良かった。 水臭いとかちゃんと言えよ、じゃないこの愛のこもった言い方が素敵だ。 楽くんの茶髪のエピソードもとても好き。 確かにひとりだけ髪色が薄くてお客さんがそこに注目してしまうことで集中が切れてしまうのはありえる。 生まれつきなのかそうでないかはお客さんにはわからないし、『邪魔になる』という意見は 確かにそれはそれでその通りだとも思うのだ。 楽くんにとって、能で頭などをつけたら髪が見えなくなり 中身で勝負なことが自由で怖くて、 だから髪を染めてもいいと思った、という逆説的な感じで自然に納得してそう思えたところが 読んでいる身としても腑に落ちた。 がっかりしてしまう憲ちゃんの気持ちもわからなくもないし わざわざ染髪剤を宅配便で送り返してくる楽くんが流石だ。 本筋とは離れるが、ミュールやヒールでも きちんと足裏に力を入れて歩けばあんなにうるさい音はしないのだが。 下駄や草履を履いていた時代ならあり得なかったろうが 力を入れないで歩く人が増えたのだろうと思う。 拷問芸能と冗談めかして描かれてあるが 野外での虫や風などもう少しなんとかならないものだろうか。 それでも帰ってきたくなるなにか。 それがあるから帰ってくるし、 だからこそ見る者も魅力を感じるのだろう。

Posted by ブクログ

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