商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 白泉社 |
発売年月日 | 2005/08/29 |
JAN | 9784592142478 |
- コミック
- 白泉社
対岸の彼女
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対岸の彼女
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商品レビュー
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3件のお客様レビュー
『森の生活』の著書ソローの言葉 『人々は絶望のなかで静かに暮らしている』を、思い出してしまった。 分厚い一冊の本を読了するのは骨が折れるが 全てを知って初めて、その本を(その本と)語りあう事が出来ると思う。 人が他人を良く知るためには(わかりあう為には) やはり時間と忍耐は必要...
『森の生活』の著書ソローの言葉 『人々は絶望のなかで静かに暮らしている』を、思い出してしまった。 分厚い一冊の本を読了するのは骨が折れるが 全てを知って初めて、その本を(その本と)語りあう事が出来ると思う。 人が他人を良く知るためには(わかりあう為には) やはり時間と忍耐は必要かな… でも、それ相応の結果は必ずもたらされる。
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直木賞受賞時から気になってはいたものの、なぜか読むのをためらっていた作品。 おそらく、タイトルの「対岸」も「彼女」も、ダブルで遠いイメージがあるからだと思います。 いつまでも苦手意識が消えないため、まずはコミック版から読んでみました。 主人公は小さな子供を持つ専業主婦。 働きに...
直木賞受賞時から気になってはいたものの、なぜか読むのをためらっていた作品。 おそらく、タイトルの「対岸」も「彼女」も、ダブルで遠いイメージがあるからだと思います。 いつまでも苦手意識が消えないため、まずはコミック版から読んでみました。 主人公は小さな子供を持つ専業主婦。 働きに出た会社の女社長は、独身の同い年。 自分を取り巻く環境はどこをとっても正反対でありながら、気が合う二人。 ただ、仕事を挟んだ間柄なので、単なる仲良しとは違う苦労が生じます。 仕事に慣れるに従って、職場で頼りにされていくようになります。 その生き甲斐を求めての再就職ではあったものの、実際には子育てとの両立が大変で、悩み始める主婦。 夫や義母の嫌味にグッと堪えていかなくてはなりません。 どんなにがんばっても、報われることが無いと、ストレスがたまる一方になりそうです。 なぜ子供がまだ保育児なのに仕事に就こうと思ったんだろう、どう考えたって大変なのに、と思いたくなりますが、そういった感想は、やはり主婦ではないから浮かぶのかもしれません。 主婦同士が集まると、働いている女性の悪口を言う、というのが、なんだかリアルでぞっとしました。 主婦の苦労もあるけれど、女社長とは本能でわかり合えるような関係であったのですが、どうにもうまくいかなくなり、主婦は仕事を辞めてしまいます。 商売柄、セールストークにたけ、話が上手な社長と、口下手で朴訥な自分との差を考えて、落ち込む主婦。 でも、そういった表面的付加事項とは違う信頼が、二人の間にはあったことがわかります。 言葉にできなくても、なんとなく、普通の人よりは分かり合えそうな感覚を抱えていた二人。 その根拠は、女社長が抱える孤独、消せない過去の闇が明らかになることで、ハッキリとして行きます。 相手に寄り添うことで、愛情を示していた少女時代の彼女。 でも、相手の言うことをきき続けることが、互いのプラスになるとは限らないと、事件の後に気がつきます。 話が上手で、明るくて華やかで、いつも人の真ん中にいるようなタイプの社長ですが、取り巻きには油断がならない人も混ざっています。 彼女を慕っているような調子のいい男は、相談に乗ってくれるようなそぶりを見せながら、突然スタッフを引き抜いて、社長を裏切りました。 人を利用しようと考える人、風評をうのみにする人達に、社長の心は傷つけられていきます。 タイプが違う二人の女性の話だと思って読み始めましたが、彼女2人だけではなく、無い物ねだりをする心は、度が過ぎると人をゆがませるものだと気付かされました。 生活スタイルが違う相手とは、どうしても付き合いづらくなりますが、対岸をただ見つめているだけではなく、川を超える気持ちで、歩み寄っていくことが大事なんだと、この本は教えてくれているようです。 ところで、今どきの保育園は、運動会の時など門を閉めて外部者が入らないようにするんですね。 そこまで治安が悪くなっているのだと知って、驚きました。 自分らしさを失わずに社会の中で生きていくのは、なかなか大変なこと。 さらに女性は、仕事のあるなし、子供のあるなしに関わらず、どんな環境でも男性と違う女性としての苦労があるんだなあと改めて思います。 その辺りを描き上げているのは、女性ならではの感性の細かさなのでしょう。 読まず嫌いのままでいましたが、身につまされるような感覚で、物語にぐいぐいと引き込まれたので、原作も読んでみようと思いました。
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人間関係の難しさ、もろさを感じた。 自分の中でくすぶっている何かが変われるような作品。 最後まで何かをやり遂げるということは、自分自身を確定(?)する為にもやっぱり大事なのだと思う。
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