マグマ大使(1) サンデーC

手塚治虫(著者)

• 販売会社／発売会社: 秋田書店
• 発売年月日: 1980/11/18
• JAN: 9784253062855

商品レビュー

2022/04/23

♪“ア～スぅが”生んだァ正義のマぁグぅマぁ～っ！“の
テーマソングでお馴染み、特撮TVドラマ『マグマ大使』の原作漫画。
TVドラマはリアルテイムで欠かさず観ていましたが、私の家では
漫画雑誌などは滅多に買い与えてもらえなかったので、
少年画報誌上に掲載されていた原作漫画は殆ど未読でした。
秋田書店から『マグマ大使』が再版されていた事に偶然気がつき、
自分の幼少期への懐かしさから手に取った次第です。
手塚治虫先生が晩年の頃に発表されていた諸作品
の作風とは異なりなり、
作品の対象年齢が若干幼い年齢層に設定されているようなのが意外でした。
『漫画は子供が読むもの』とされていた『時代』を
感じてしまいました。

2008/12/29

（内容）
「美しい星・地球を征服せん」と企む怪物ゴア。
そのゴアの野望を阻止するため、地球の創造主・アースが作ったロケット人・マグマや、その子供・ガム、人間の子供・まもるが活躍する。
果たして、マグマ達は、ゴアから地球を守ることが出来るか！？

（感想）
少年画報1965年5月号〜1966年4月号に掲載された作品。
1966年には、実写特撮番組としてテレビ化され、当時の怪獣ブームにあわせて（ウルトラマンもこの頃誕生）、原作マンガには登場しない怪獣が多数登場していたらしい。
手塚さんが多忙な時期の作品ということもあり、ヒーローものなのに、やけに短いが、キャラクターの設定等が非常にシンプルで分かりやすい。
それと、悪役のゴアが無類の子供好きだ……ってあたりは、憎めないし、地球征服を狙うのも、醜い自分の姿にコンプレックスを持っているから……というのが泣かせる。
なお完結編として「サイクロップス編」というのがあったらしいが、これは、作画を手伝いに任せ、手塚さんの絵でなくなってしまったために未収録。