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山の音 ちくま文庫
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山の音 ちくま文庫

とり・みき(著者)

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山の音 ちくま文庫

638

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 1993/07/01
JAN 9784480027566

山の音

¥638

商品レビュー

3.8

4件のお客様レビュー

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2023/04/27

諸星大二郎御大の「暗黒神話」の方で「ヤマトタケルのアレを襲う」ネタがさういへばあったが、個人的にアレへ「野蒜」を投げる「山の音」のアレがマントラのごとく頭に響いてをる。 戦後マンガの中で、山上たつひこ大先生は異常な地位、 「影響受けたマンガ家の名前がでない」 ギャグマンガの世界で...

諸星大二郎御大の「暗黒神話」の方で「ヤマトタケルのアレを襲う」ネタがさういへばあったが、個人的にアレへ「野蒜」を投げる「山の音」のアレがマントラのごとく頭に響いてをる。 戦後マンガの中で、山上たつひこ大先生は異常な地位、 「影響受けたマンガ家の名前がでない」 ギャグマンガの世界で、時紡ぐ御名を讃へるごとくマンガ家が影響を受けたと叫ぶてふ、奇怪なポジに君臨する大先生が、シャレの効いた解説文を書いてをる。

Posted by ブクログ

2022/05/10

表題作は民俗系の不思議。『石神伝説』と同系統。他4編は抒情的SF。(石神の続きを含めてとり・みきのこういう系統の作品をもっと読みたいもの)

Posted by ブクログ

2021/12/03

巻末にオリジナル版が1989年刊行と記されているので、 恐らく1980年代に発表されたシリアスな中短編群。 全編、画風が共通しているが、 ほとんど黒ベタの塗り潰しもスクリーントーン貼りもない、 偏執的カケアミ地獄の様相。 しかし、それがストーリーを薄めずに マイルドに表現すること...

巻末にオリジナル版が1989年刊行と記されているので、 恐らく1980年代に発表されたシリアスな中短編群。 全編、画風が共通しているが、 ほとんど黒ベタの塗り潰しもスクリーントーン貼りもない、 偏執的カケアミ地獄の様相。 しかし、それがストーリーを薄めずに マイルドに表現することに貢献していて見事。 だが、お馴染みのポップな画風とは 同じ作者が描いたとは思えないほど懸け離れていて面食らった。 収録作は  ①山の音  ②カットバック  ③羽根の塔  ④憑かれた男  ⑤砂浜のメリークリスマス で、①は諸星大二郎チックな民俗学ホラー。 帰省したまま連絡を絶った恋人に会うため、 九州の山間の僻地「裔村」を訪れた男が見たものは―― というストーリー。 架空の地名は末裔の「裔」の字だがルビがなく、 何と読ませるのか不明。 https://dictionary.goo.ne.jp/word/kanji/%E8%A3%94/ 恐らく読者が勝手に決めていいのだろう。 「すえ」がしっくり来る気もするが、 私は渡辺温のせいで脳内で「ちすじ」と変換していた(笑)。 https://booklog.jp/users/fukagawanatsumi/archives/1/4488407110 ②③⑤は叙情的SF短編。 ④は妻に惚れ込み過ぎて常軌を逸した男と刑事の対決。 捜査にやって来た刑事を迎える容疑者宅の扉が 「いらっしゃい…坊や…」と言って開くコマ(p.204)、 その玄関のビジュアルが女性器を表現しているのが エグイけれど象徴的で、上手い演出だなと感心。 山上龍彦(たつひこ)の解説付き。

Posted by ブクログ

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