商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2001/07/19 |
JAN | 9784122038615 |
- コミック
- 中央公論新社
雨月物語(文庫版)
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雨月物語(文庫版)
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商品レビュー
3.4
9件のお客様レビュー
江戸時代のホラー「雨月物語」を、大好きな木原敏江先生がコミカライズ! 選ばれた4編は、引き裂かれた愛と情念が生んだ怪奇に戦慄がほとばしる名作ですね。
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「ミス・サンシャイン」を手始めに、DVD「雨月物語」を思い出し、古典で描かれた怪奇物語が芋ずる式に蘇がえった。公民館講座で『日本霊異記(にほんりょういき)』中の鬼の説話を何篇か学んだ記憶もある。 さて雨月物語ー手っ取り早く日本の古典シリーズ版コミックを探していると、とても懐かしい...
「ミス・サンシャイン」を手始めに、DVD「雨月物語」を思い出し、古典で描かれた怪奇物語が芋ずる式に蘇がえった。公民館講座で『日本霊異記(にほんりょういき)』中の鬼の説話を何篇か学んだ記憶もある。 さて雨月物語ー手っ取り早く日本の古典シリーズ版コミックを探していると、とても懐かしい名前に出会った。少女時代によく読んだ”マーガレット”に連載されていた木原敏江さん! 本作は木原敏江さん著者となっている。 雨月物語は9編の掌編でなっているらしいが、本作には「菊花の約(きっかのちぎり)」「浅茅が宿(あさじがやど) 「吉備津の窯」」「蛇性の婬(じゃせいのいん)が収録されていた。 「菊花の約(きっかのちぎり)」は小学校時代に読み友情物語と思っていた。が、今回衆道(現代でいえばボーイズラブ)の説もあると知り、納得するところもある。いくら義兄弟の盃をかわした仲だとはいい、収監されていて会いに行けないのを理由に、約束の9月9日を守るために、魂となり長い道のりを駆け抜けて会おうと自決までするものだろうか。loveだったら充分わかるというもの。木原さんは作中ではかけらも匂わせてもないが、後書きで上田秋成の研究者の間でも同性愛ではと言われていると書いていた。他ので当たってみた。「菊花の約(きっかのちぎり)」は上田秋成が中国白話小説の『茫巨卿鶏黍死生交』を忠実に翻案したもの。とはいっても、主人公の左門と宗右衛門の人物造形は秋成独自のもので、原文の冒頭は原話にならい、”軽薄なる人”との交わりを戒める文言が置かれていて、末尾にも「ああ、軽薄の人と交わりは結ぶべからずとなん」という一文で締めくくられているそうだ。この”軽薄の人”の意味するところや教訓の向かう先は必ずしも明解ではないと結ばれてあり、興味津々だ。 「浅茅が宿(あさじがやど) は「蛇性の婬」と共に、映画『雨月物語』の原本となっている。 「蛇性の婬(じゃせいのいん)」は、なよっとした独身イケメン君が白蛇の化身である女に見初められ結婚をする。男は真名子が蛇だと知り、高僧に祈祷を頼み一命をとりとめる。夢見がちな青年の成長も描かれている。 昔、何となく知った気になっていた御伽草子などはオブラートに包まれた子供向けであって、本当は酸いも甘いも噛分けた大人向けに書かれたものだろうと思えてくる。それなりに人生経験を経て読むともっと深く味わえるのだろう。 雨月物語とは一線を画したような『貧福論』。現代にも通用する話で面白い。別な機会に感想を書こうと思う。
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上田秋成の怪異小説を漫画にしたもの。 単に不思議な現象が起こって怖いというだけでなく、一つ一つの話にドラマがあるのが素敵。 人間と魔性とは結ばれないものなのか。 二次創作が捗りそうな作品群。 ぜひ原作も読みたい。
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