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ショスタコーヴィチ 作曲家・人と作品
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ショスタコーヴィチ 作曲家・人と作品

千葉潤(著者)

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ショスタコーヴィチ 作曲家・人と作品

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 音楽之友社
発売年月日 2005/03/29
JAN 9784276221932

ショスタコーヴィチ

¥2,420

商品レビュー

4.2

6件のお客様レビュー

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2024/07/12

ショスタコーヴィチの生涯が、当時のロシア(ソ連)の歴史を背景にわかりやすく解説されている。 ただ、ロシア人の名前がたくさん出てくること、ソ連の歴史に関する基礎知識が必要になるので少し難しい点もあった。 とはいえ、伝記と作曲解説の二本立てとなっているので、ショスタコーヴィチを学...

ショスタコーヴィチの生涯が、当時のロシア(ソ連)の歴史を背景にわかりやすく解説されている。 ただ、ロシア人の名前がたくさん出てくること、ソ連の歴史に関する基礎知識が必要になるので少し難しい点もあった。 とはいえ、伝記と作曲解説の二本立てとなっているので、ショスタコーヴィチを学ぶための最初の一冊としておすすめできる。 いわれなき批判や粛清の恐怖に晒されながら、権力に迎合しながら名声をつかんでいったショスタコーヴィチの複雑な心境を想うと、最初は聴きにくいと感じた彼の音楽がとても身近になるように感じた。 ショスタコーヴィチが時代的に何の制限もなく自由な音楽を書くことができたとしたらどんな音楽になったのだろう、という想像をしてしまった。 今我々が享受している自由な社会はいろいろな人たちの努力によって成立したものだということを改めて感じた。

Posted by ブクログ

2022/05/31

私にとってのディストピアもの3部作の第二弾です。 前作品は「一九八四」で、あくまでも空想上のディストピアでしたが、こちらは現存していたソビエト連邦というリアル・ディストピアで生涯を過ごした大作曲家ショスタコーヴィチの身も凍る現実の内容です。 クラシック音楽愛好家向けに書かれていま...

私にとってのディストピアもの3部作の第二弾です。 前作品は「一九八四」で、あくまでも空想上のディストピアでしたが、こちらは現存していたソビエト連邦というリアル・ディストピアで生涯を過ごした大作曲家ショスタコーヴィチの身も凍る現実の内容です。 クラシック音楽愛好家向けに書かれていますが、作曲家が体験した辛酸は想像するだに生きた心地がせず、凄味があります。 現在では偽書とされている「ショスタコーヴィチの証言」ヴォルコフ著 と併せて読みたい本です。

Posted by ブクログ

2019/06/18

○○年にどこそこで誰それのもとに生まれ…的なお話から始まる伝記なので、少しは安心して読める(笑)。 もっとも、カナの地名や名前が次々出てくるので、のっけからワケがわかんなくなっちゃうわけだが。 それにショスタコーヴィチの音楽というと、ソ連の体制と無縁ではないのである。おおむね...

○○年にどこそこで誰それのもとに生まれ…的なお話から始まる伝記なので、少しは安心して読める(笑)。 もっとも、カナの地名や名前が次々出てくるので、のっけからワケがわかんなくなっちゃうわけだが。 それにショスタコーヴィチの音楽というと、ソ連の体制と無縁ではないのである。おおむね考えていた通り、革命、戦争、戦後の独裁体制と続く外的圧力の中での創作人生であったことがわかる。 特にスターリンを中心とする共産党支配のもとで、音楽への要求も強力かつ理不尽なものがあったようである。時には露骨な体制礼賛の音楽を作らざるを得ず、その悔しさに身内の前で号泣したこともあったという。 本書を読みながら、ふと、このような束縛がなかったらどのような高潔な音楽を書いていたんだろう?と思わなくもなかったが、これほどの音楽は書けなかったかも知れない(←そもそも、意味のない夢想)。 人生と創造の数奇なところというべきか。

Posted by ブクログ

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