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諸国空想料理店 ちくま文庫
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諸国空想料理店 ちくま文庫

高山なおみ(著者)

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諸国空想料理店 ちくま文庫

770

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房/
発売年月日 2005/03/11
JAN 9784480420527

諸国空想料理店

¥770

商品レビュー

3.9

26件のお客様レビュー

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2010/05/28

料理研究家の高山なお…

料理研究家の高山なおみさんの本。普通の料理本ではなく、エッセイ+レシピという形の本で一つのお話に、それにまつわる料理のレシピがつきます。どれも美味しそう。私もKuuKuuで御飯食べたかったなぁ。

文庫OFF

2010/05/28

短いエッセイと、それ…

短いエッセイと、それにまつわるレシピという組み合わせ。読んでいるだけで料理を食べたくなるような本でした。

文庫OFF

2024/01/18

この前読んだ、石井好子著『東京の空の下オムレツのにおいは流れる』の解説を、平松洋子氏と共に高山なおみ氏が書いていた。 ロールキャベツの中にご飯を入れるのをまねしています、とあった。 その本の中で、ロールキャベツはいろんな国に似たような料理があると知った。 旅先で出会った料理を日本...

この前読んだ、石井好子著『東京の空の下オムレツのにおいは流れる』の解説を、平松洋子氏と共に高山なおみ氏が書いていた。 ロールキャベツの中にご飯を入れるのをまねしています、とあった。 その本の中で、ロールキャベツはいろんな国に似たような料理があると知った。 旅先で出会った料理を日本に持ち帰って再現してみる。 その料理をまた誰かが再現する。料理が生まれた国を思い描きながら。 高山さんも、旅先で出会った料理を日本で再現する。 主にフレンチである石井さんに対して、高山さんはエスニックである。 「侵略した側」(フレンチ)と「侵略された側」(ベトナム)なのが面白いなと思った。 侵略は肯定できないが、こうして文化が混ざることになる。 高山さんは「諸国空想料理店KuuKuu」というエスニック料理のお店で1990年から2003年にお店が営業を終えるまでの間シェフを務めていた。 旅先から持ち帰った現地の料理のレシピの他に、このスパイスを使えばたちまち〇〇風、みたいな空想の諸国料理もたくさん生み出したらしい。 誰も彼もが海外へ旅行できるわけではない。 空想の翼で見知らぬ国へ旅に出られるような料理を食べさせてもらえるのは素敵なことだ。 『はじめにひと口(まえがき)』 初めての海外旅行で受けた衝撃により、帰国してからも呆然としたままの日々が続いた。 異国のにおいが押し寄せる、よみがえる。 海外旅行に行く前とあとでは何かが変わってしまった。 異国という異次元とのパイプができて、そこから吹き込む風がどんどん空想の諸国料理を生み出していった。 『Ⅰ 祭のごちそう』 パーティーと食べ物の「熱量」がすごい 『Ⅱ 旅のにおいのするごちそう』 においがすさまじい。 カトマンドゥーの、衝撃的な肉屋の店先。タイ人の胃袋。 そのたびに腹を下し、熱を出す。 『Ⅲ ご馳走の効能』 ジャンクフードを嫌い、綺麗な食べ物を食べて体づくりをする男と別れた後は、下品な味の料理が食べたくなる。 または、弱った心と体に効く、祖母のうどん。 『Ⅳ 私のだいどこ(厨房より)』 スタッフたちの働く音は、キッチンオーケストラ。 その、無駄のない動きと、昔、祖母が炒り立ての胡麻をリズミカルにすっていた円を描いて動くすりこぎの記憶。 静かに煮込まれている状態をあらわす、「スープが微笑む」という料理用語。 『さいごのひと口(あとがき)』 オーナーの南椌椌(みなみ くうくう)さんによるあとがきも良い。 高山さんの文章はどこか野生的なエロスを感じさせる。 ちなみのこの本の単行本が発行されたのは1995年なので、今の高山さんはもっと違った料理をする人になっているかもしれない。

Posted by ブクログ

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