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安全風土の探究 個人・組織・社会の安全を確かにするために
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | プレジデント社/ |
発売年月日 | 2003/04/28 |
JAN | 9784833490931 |
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安全風土の探究
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商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
安全風土を探求するのに,具体的な危険が何かの共感がない。 原子力でいえば,炉の制御には注力していても, 炉の冷却の周辺施設には注力していないのが, 安全風土と言えるだろうか。 安全に関する情報の伝搬をどのようにすればいいかを探求すれば, 個人,組織,社会の間の安全風土の伝搬方程式が解けるのではないだろうか。
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平成19年11月16日に志賀原子力発電所で講演を聞かせていただいた。 首藤さんは政府の委員会などで活躍されていると聞いていたので、どんなすごい人かと思っていたが、お会いするとスリムで素敵な女性であり、話もとても分かりやすい。 スペースシャトルチャレンジャーは約22年前、発射直...
平成19年11月16日に志賀原子力発電所で講演を聞かせていただいた。 首藤さんは政府の委員会などで活躍されていると聞いていたので、どんなすごい人かと思っていたが、お会いするとスリムで素敵な女性であり、話もとても分かりやすい。 スペースシャトルチャレンジャーは約22年前、発射直後に爆発事故を起こし、7人の乗組員が亡くなった。 ブースターロケットのジョイント部分に使われているOリングは低温で硬化し所定の働きをしない。打ち上げ当日、フロリダは−2℃と通常より13〜14℃低い異常低温に見舞われ、Oリングメーカーは打ち上げ中止すべきという意見を出していた。 しかし、打ち上げは強行された結果、燃料が漏れ、空中で爆発してしまった。 なぜ強行したか。 ?今までにも燃料漏れは何回もあったが問題がなかった。 ?大統領との宇宙からの交信が予定されていたし、今までも問題がなかったから大丈夫と判断した。 安全は小さなことを最初に許すと、だんだんと許容範囲が大きくなり、大きな事故につながってしまうのです。 デュポン社では事故の発生が大変低い会社として有名です。 ・扉はすべて向こう側にいる人が認識出来るスリガラスを入れる。 ・会議をするときに、まず、非常口の説明をする。 ・階段の上り下りでは必ず手すりにつかまる。 ・工場で爆発事故が起きたら、工場長は家族とともに工場内に住む。 ・工場見学者に「今、負傷事故が置き、無災害記録がストップした」とその場で発表する など徹底している。 大切なのは、デュポン社は、安全規則を守らない社員は解雇するなど安全遵守を絶対とするとともに、安全は引合う仕事(Good Business)であるとする安全文化を構築していることです。 安全第一、安全最優先と言うと、安全は経済性、生産性、効率などと対極にあるもののように考えがちですが、同じベクトルであるべきであり、すべてが一体になって、会社経営も社会も成り立つものです。 安全文化のために必要なことは 1.「よいルール」を作る 本当に常に守れるか、 例外は認めず、遵守は絶対 重要なものを特定し、やめる勇気も大切 2.ルールを周知・徹底する 知識として教育し、上が率先して守る。 どのようにやるかを決め、訓練する。 3.遵守状況を確認する 「鬼ごっこ」ルール、「ありがとう」カードなどの相互指摘 見つけたら必ず指摘する。 4.遵守状況を評価 褒める所は褒め、罰すべきときは必ず罰する。 1〜3を確認し、ルールや教育・訓練方法を見直す + 遊び心、お茶目さ 楽しくなければ守りたくない、守れない といった内容の講演でした。 安全は収益の対極にあるものではない、という話には大賛成です。 レスター・ブラウンが「エコ・エコノミー」という本で、環境問題はコストとして考えるのではなく、収益の向上と同じベクトルで考えることが出来ると書いていますが、安全も同じだと思います。 何かを切り捨てて安全を守るのではなく、すべてを満足させ、そして楽しく、安全文化を醸成していきたいものです。 首藤先生からのコメント 以上の内容をブログに載せたところ、首藤先生から次のコメントを頂きました。 昨日は、お世話になりありがとうございました。1点だけ、デュポン社の工場長が工場敷地内に済むのは、事故が起きたらではなく、起こす前からです。それと、これはずいぶん昔の話で、さすがに現代はそのようなことはしていないと思いますので、お間違えなく! 皆様が、明るく楽しく安全文化を構築されますよう、期待しております!
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