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性的唯幻論序説 文春新書
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性的唯幻論序説 文春新書

岸田秀(著者)

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性的唯幻論序説 文春新書

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 1999/07/20
JAN 9784166600496

性的唯幻論序説

¥847

商品レビュー

3.6

17件のお客様レビュー

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2024/05/14

ここまで人間の性について深掘りして考察している書籍を初めて読んだ。 人間は他の動物と違って本能が壊れているから、様々な駆け引きが必要となりいかに不能の対策をして人類を繁栄させるかを策略した結果、西洋では性=罪、日本では性=恥とする文化を産み出した。西洋では神に認められた夫婦のみ神...

ここまで人間の性について深掘りして考察している書籍を初めて読んだ。 人間は他の動物と違って本能が壊れているから、様々な駆け引きが必要となりいかに不能の対策をして人類を繁栄させるかを策略した結果、西洋では性=罪、日本では性=恥とする文化を産み出した。西洋では神に認められた夫婦のみ神の専売特権であった愛を営むことを可能とした。日本では性を恥ずべき事として性交を非日常であるかのように仕立て上げ不能対策とした。 また資本主義と性文化との兼ね合いの考察も大変おもしろかった。 人間は不能との戦いをどう乗り換えていくのだろうか。本書でも性交は趣味となっていると書いてあるが、まさに今後はどんどんそのようになっていくだろう。ポルノも見放題、他に面白いコンテンツも無限にあるのに、生身の異性に気を遣いながらフラれるリスクをとりわざわざ性交する必要がないと考える人がいてもおかしくない。生殖にいたっては生殖医療が発達して性交を介さなくても子供は出来る。人類はどこに向かっていくのだろうか。

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2019/02/18

人間は本能の壊れた動物。言い得て妙! ノンセクシャルの自分としては、なるほどと腑に落ちる所多数。この年代の男性で、ここまで性欲を突き放して観察できるのは凄い。 性差別の問題を、「まあ女が少し譲歩して我慢してあげればうまく回るんだから…」って言う人が、男性にも女性にも結構いるんだけ...

人間は本能の壊れた動物。言い得て妙! ノンセクシャルの自分としては、なるほどと腑に落ちる所多数。この年代の男性で、ここまで性欲を突き放して観察できるのは凄い。 性差別の問題を、「まあ女が少し譲歩して我慢してあげればうまく回るんだから…」って言う人が、男性にも女性にも結構いるんだけど、「構成成員の約半分を差別の犠牲にすることによって存続させる」ことが、いかに馬鹿げている事かと言及してくれたのに喝采を贈りたい。「性差別の解決は女たちだけの為に必要なのではない」と、まさに男時代を生きた著者が言い切ることの意義は大きい。

Posted by ブクログ

2014/09/17

―――――――――――――――――――――――――――――― 女の性欲が複雑怪奇であるこの違いの原因を男女の性本能の違いに求めようとするから、ますます混乱するのである。 男女とも性本能は壊れているのである。27 ―――――――――――――――――――――――――――――― 男の...

―――――――――――――――――――――――――――――― 女の性欲が複雑怪奇であるこの違いの原因を男女の性本能の違いに求めようとするから、ますます混乱するのである。 男女とも性本能は壊れているのである。27 ―――――――――――――――――――――――――――――― 男の楽しみを感じ、自分の性器に興奮している男の興奮を感じ、それに感応して自分も興奮するのである。 女が一般に自分を積極的に愛し求めてくる男としか寝たがらないのはここに理由の一つがあろう。39 中心的役割を演じるのは、男にとってのみならず、女にとっても女体であり、その性的魅力である。40 ――――――――――――――――――――――――――――――

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