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東郷平八郎 ちくま新書
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東郷平八郎 ちくま新書

田中宏巳(著者)

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東郷平八郎 ちくま新書

726

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房/
発売年月日 1999/07/20
JAN 9784480058089

東郷平八郎

¥726

商品レビュー

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2023/03/27

東郷平八郎の人物像と彼がたどった生涯を解説している評伝です。 東郷といえば、いうまでもなく日本海海戦で劇的な勝利を収め、日露戦争を勝利にみちびいた英雄として知られています。本書は、その東郷の実像にせまるとともに、日露戦争後の東郷と彼をとりまく日本軍の人脈が、その後の歴史の推移に...

東郷平八郎の人物像と彼がたどった生涯を解説している評伝です。 東郷といえば、いうまでもなく日本海海戦で劇的な勝利を収め、日露戦争を勝利にみちびいた英雄として知られています。本書は、その東郷の実像にせまるとともに、日露戦争後の東郷と彼をとりまく日本軍の人脈が、その後の歴史の推移にどのような影響をもたらしたのかということについてもくわしく説明がなされています。 昭和天皇の東宮御学問所が開設され、東郷がその総裁となった経緯や、御学問所をめぐるさまざまな意見の対立などが紹介されています。さらに日本・アメリカ・イギリスの軍縮会議をめぐって「条約派」と「艦隊派」の対立が生じ、そのなかで日露戦争の英雄にかつぎあげられた東郷がどのように振る舞ったのかということについても、客観的に歴史的事実を見極めようとする立場にもとづいて検討なされています。 著者は、日露戦争後の東郷が「元老」的存在となっていったと述べています。そして、統帥権干犯問題が起こると、西園寺公望と東郷が協調することで辛うじて国家の舵取りが可能となったものの、その後は明治憲法体制がコントロールをうしなって悲劇に向かっていくことになったという歴史の見かたを提示しています。

Posted by ブクログ

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