商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 宝島社/ |
発売年月日 | 1999/08/09 |
JAN | 9784796615679 |
- 書籍
- 文庫
いまだ下山せず!
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いまだ下山せず!
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商品レビュー
3.3
3件のお客様レビュー
三人のパーティが槍ヶ岳で遭難し、その行方を探す人々のドラマ。 山岳遭難の捜索がこんなに難しいものだとは知らなかった。
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「泉康子」のヒューマン・ドキュメンタリー作品『いまだ下山せず! 』を読みました。 ※表紙の上側の写真で槍ヶ岳を目指して歩いているパーティーが遭難した三人です 最近、ぼちぼちと山登りを始めたので、山岳遭難について興味が沸いて本書を買いました。 -----story-------...
「泉康子」のヒューマン・ドキュメンタリー作品『いまだ下山せず! 』を読みました。 ※表紙の上側の写真で槍ヶ岳を目指して歩いているパーティーが遭難した三人です 最近、ぼちぼちと山登りを始めたので、山岳遭難について興味が沸いて本書を買いました。 -----story------------- 天空に聳え立つ白い「槍」。 その姿に魅せられて厳冬の北アルプスへ登った三人の男たちが行方不明に。 猛吹雪の中、彼らはどこに消えたのか。 聞き集めた他パーティの証言から三人の軌跡を追い、推理を重ねていく山仲間と家族は、苦悩のうちに、やがて大きな謎に直面する…三人は最も危険な“冬の沢”を下ったのか?… ミステリアスな「事実」を積み重ねて真実を追う感動のヒューマン・ドキュメント。 ----------------------- 山岳遭難を扱ったルポルタージュは初めて読んだのですが、グイグイと惹き込まれながら読めました。 でも、ちょうど仕事が慌しい時期だったので、平日はほとんど読書の時間が確保できず、週末にちょっとずつ読むという状況だったので、読了まで1ヶ月以上かかってしまいましたね。 ホントは一気に読みたかったんですけどね。 遭難した三人の性格や、その人格形成のベースとなった生い立ち、登山との関わり等、、、 一人ひとりのバックボーンや様々なエピソードが丁寧に取材、紹介されており、読みながら次第に感情移入していきました。 亡くなった方(特に仲間)に対しては、ついつい悪い情報を封印してしまいがちですが、事実をキチンと伝えようとしているところも、感情移入できた要因だと思いますね。 そして、惹き込まれていった、もうひとつの理由はミステリー的要素が強かったこともあります。 一つめは、三人はどこへ消えたのか(どこへいるのか)という謎。 そして、二つめは、なぜ登山家の常識では考えられない、雪山で沢への下山ルートを選択したのかという謎。 一つめの謎は、同時期に槍へ向かったパーティーを虱潰しにあたり、それぞれのパーティーから証言を得て、推理を重ねることで、点でしかなかった三人の歩いたルートを線にして、遂に下山ルートを解き明かします。 心のどこかで見つかって欲しくないという気持ちと、見つかって欲しいという気持ちが葛藤しながら、読み進めましたね。 北アルプスの土地勘なんて、全くないので、付属されていた概略図を何度も繰り返し見ながら、本編を読みました。 二つめの謎は、解決されないままエンディングを迎えるのですが、、、 一の沢への下山ルートを選択した理由のひとつとして考えられるのは、某山岳雑誌でのレポート。 そういう意味では、少し告発っぽい感じでしたが、終章は意味のある章だったと思います。 終章を読んで、著者の山への思いを強く感じましたね。 それにしても、、、 山の仲間の連帯感って、凄いなぁ… と感じました。 槍岳… 実物を眺めてみたくなりました。 できれば登ってみたいなぁ。
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登山は好きだが、雪山は試した事がなく、山好きの生態が分かる。本書抜粋の「山で遭難したら、警察が探してくれるのかと思っていたが、山の会の有志が仕事を休んで、何日も危険をおかして山に入り探したり、情報収集してくれる。そのひたむきさは、山岳宗教みたいなものを感じました。」 と言う箇所等...
登山は好きだが、雪山は試した事がなく、山好きの生態が分かる。本書抜粋の「山で遭難したら、警察が探してくれるのかと思っていたが、山の会の有志が仕事を休んで、何日も危険をおかして山に入り探したり、情報収集してくれる。そのひたむきさは、山岳宗教みたいなものを感じました。」 と言う箇所等で。 ノンフィクションで生々しく読むが、タイトルから結果が分かっているので、話として読むには読みずらく、山語の感覚が難しいところがある。
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