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買売春解体新書 近代の性規範からいかに抜け出すか
1,760円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 柘植書房新社/ |
発売年月日 | 1999/07/31 |
JAN | 9784806804185 |
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買売春解体新書
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援助交際をテーマにした上野千鶴子と宮台真司の対談と、角田由紀子、藤井誠二、川畑智子、鬼塚・チェイス・円が語った売買春と性産業、性差別にまつわる論考からなる本書は、SEXUAL RIGHTS PROJECTが1997年に企画、主催した連続セミナー「風俗産業を考える」の講演内容をまと...
援助交際をテーマにした上野千鶴子と宮台真司の対談と、角田由紀子、藤井誠二、川畑智子、鬼塚・チェイス・円が語った売買春と性産業、性差別にまつわる論考からなる本書は、SEXUAL RIGHTS PROJECTが1997年に企画、主催した連続セミナー「風俗産業を考える」の講演内容をまとめたもの。売春防止法はだれのためのものかを出発点として、セックスワーカーに対する制裁と、娘や妻のコントロール機能を同時に兼ねる、その法の差別性を問い、男性側のメリット、女性側のデメリット(しかないのだけれど……)を解き明かす。売防法はあるのに買防法はないことからも、買う性に利するものだとしか考えられないが、この本はそこらへんを丁寧にあばいていく。とくに「東電OL事件」の報道から表出した差別意識を考察する角田由紀子の論評がすばらしい(冒頭の対談は逆にどうでもいい)女の二分法(娼婦とそれ以外)に当てはまらない被害者への視線は、差別と反感に満ち満ちていた。プライバシーを侵害するマスメディアの言い訳を、彼女はまやかしだと看破する。つまり男はその二分法の崩壊がこわいのだ。また、著者の考察は池袋事件であらわになるセックスワーカー=加害者、妻=被害者という裁判所そして世間の認識、それと地続きである、不倫関係における愛人の立場にもおよぶ。これをよみ、不倫したこともないのに(されたこともないが)なぜわたしがいつも妻でなく愛人に共感するのかよくわかった。
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