![自動制御のおはなし おはなし科学・技術シリーズ](https://content.bookoff.co.jp/goodsimages/LL/001289/0012893996LL.jpg)
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 日本規格協会/ |
発売年月日 | 1999/08/25 |
JAN | 9784542902312 |
- 書籍
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自動制御のおはなし
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自動制御のおはなし
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プロセス制御を主に自動制御を現場の立場からコンパクトにまとめた技術系の人向きの入門書 電気コタツの温度調節のサーモスタットやエアコンの温度調整から宇宙衛星まで自動制御はいろいろなところに使用されている。 自動制御の考え方は自動的に思うようになるようにしておきたいということなので複雑なものではない。 しかし,自動制御という漢字の四字熟語がいかめしい感じを与えると共に専門家でない人に自動制御の話をするのは難しい。 この本は化学プラントなどのプロセスで実際に多く用いられる自動制御についてフィードバック制御,それもPID(比例,積分,微分)制御を中心に数式をほとんど使わずに説明している。 そうは言っても技術用語は数多く用いられているので制御の専門家でないプロセスに関係する技術者の方に向いている。 各項目の説明は雑誌で連載していた文章を土台にしているだけあって簡潔に解説されている。 解説は,実際のPID制御の方法や調節計,操作部については具体的で興味深く記述されている。 調節計の使い方など実際的知識は役に立つと思われる。 しかし,理論面の説明は図,グラフの説明など分かりにくい面もあって必ずしも読みやすいとは言えない。 制御理論としては,PID制御を中心としたフィードバック制御のほかにもこれらの限界を指摘した上で,シーケンス制御の説明もある。 しかし,シーケンス制御についてはリレーラダー図,フローチャートなどについての説明はあるが,PERT図,ペトリネットなどについては触れられていない。 本書に述べられている制御理論は著者も述べているとおり実際上よく使われている古典制御論であって,多くの変数により状態を制御しようとする現代制御論ではない。 また,仙台市の地下鉄や自動炊飯器にも使われているファジィ制御については簡単に触れられているだけである。 本書は実際のプロセス制御に携わってきた技術者が書いた自動制御の実際に関する話で,プロセス制御の周辺にいる技術者または新たにプロセス制御に携わることになる技術者にとっての入門書となろう。 (高知工科大学大学院 教授 近藤 正幸)
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