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メディアの技術史 洞窟画からインターネットへ
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メディアの技術史 洞窟画からインターネットへ

斎藤嘉博(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京電機大学出版局
発売年月日 1999/06/20
JAN 9784501530105

メディアの技術史

¥2,530

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2011/06/23

残念ながら、著者は社会と技術の関係性を考慮したとあるが、社会的な分析は手薄である。各メディア間の相互作用、相互参照作業も薄い。コンピュータに至っては、基本的な事実誤認が2箇所ある(ビル・ゲイツとアラン・ケイについて)。テレパシーとワープがコミュニケーションの究極という結び方も荒っ...

残念ながら、著者は社会と技術の関係性を考慮したとあるが、社会的な分析は手薄である。各メディア間の相互作用、相互参照作業も薄い。コンピュータに至っては、基本的な事実誤認が2箇所ある(ビル・ゲイツとアラン・ケイについて)。テレパシーとワープがコミュニケーションの究極という結び方も荒っぽいと思う。 それでも、メディアを通史的に見ることのできる数少ない著書であり、トフラーの区分とは違った形で、メディアによって時代を区分した記述(文字→印刷術→電気通信)は鋭いと思う。 他に気になった記述。 ・メッセージの授受を五感に限っている限り、心にある本当のメッセージの伝達は難しいだろう。 ・本来コミュニケーションは肌の接触が可能な範囲に、しかも長時間一緒にいることによって成立する部分が大きい。 ・コミュニケーションの6形態(人間同士で。自分と。自然と。機械と。時間と。神仏霊と。) ・文字の第一の効用は、ことばや事柄を記録するということ。時間を越えたコミュニケーションの始まりである。議論と批判も生まれる。 ・活版印刷は神への冒涜ともみなされただろう。 ・活字の活用は、それまでの話し手、書き手本位であった写本、木版本から、読みやすさを目的においた読者本位の体裁に変わっていった。一方、写本の優雅さと個性は失われた。 ・新聞の長所…一覧性と読者の主体性の尊重。 ・カメラは初めて人間がありのままの状態を客観的にしかも瞬間的に固定することを可能にした。 ・写真は1.記憶の凝縮メディア 2.身分証明 3.その他、葬儀の写真 ・電話の活発化は、交通もその需要を増した。 ・電話…暗闇で手を握り合って話している二人。受話器の存在の大きさ。 ・電気通信メディアの特性は、即時性、同時性。 ・ラジオ放送によって、野球場に足を運ぶ人が増えた。 ・カメラの機動性と画質が、テレビのメディアとしての性格をつくってきた。 ・カイヨワの遊びの分類…競技、賭け、模倣、眩暈。 ・コンピュータと通信の結合は1965年頃。 ・活字化とディジタル化(マルチメディア化)のアナロジー。 ・光ファイバーだけでは、何も伝わらない。そこにふさわしいドラマツルギーの創出こそ重要。by西垣通

Posted by ブクログ

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