商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 法律文化社/ |
発売年月日 | 1999/06/10 |
JAN | 9784589021526 |
- 書籍
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平和学の現在
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平和学の現在
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この本も、世界がきな臭くなるたびに読み返してきた本の一つである。国際関係学と平和学は似たような顔を持つが、前者は政治経済をメインに、時に地政学や歴史学の視点を織り交ぜるのに対し、後者は前者の視点に加え、環境・文化・社会学・自然科学・保健学などさまざまな視点から、問題の本質に迫って...
この本も、世界がきな臭くなるたびに読み返してきた本の一つである。国際関係学と平和学は似たような顔を持つが、前者は政治経済をメインに、時に地政学や歴史学の視点を織り交ぜるのに対し、後者は前者の視点に加え、環境・文化・社会学・自然科学・保健学などさまざまな視点から、問題の本質に迫っていく学問である。ご存じの通り現代社会は時の経過とともに混迷を深めており、問題解決のためには複数(当然二つ以上、時に三つ以上)の視点を持つことが不可欠である。しかし、そのことの気がついている専門家はまだ少ないのが現状である。 この本では冷戦が厳しかった1980年代前半にイギリスの大学で開催されたワークショップで、2050年までに世界中から兵器が消えたという世界が紹介されている。その世界では、米英仏露中の、国連安保理事会常任理事国が持つ拒否権が剥奪され、世界中の軍事費凍結が国連総会で可決され、2020年までに世界中の核兵器が全廃されるということになっている。だが実際はどうだろう?現状では拒否権剥奪はおろか世界中の軍事費凍結は夢のまた夢という有様である。「イスラム国の脅威」が日ごとに脅威を増し、ローマ法王から「現在は第三次世界大戦が始まるかのようだ」という発言が出る中、世界中で「反戦」の声を訴える声に圧力が加わらないかどうか、不安になってくるのである。
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