商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | みすず書房 |
発売年月日 | 1999/05/10 |
JAN | 9784622049371 |
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道しるべ
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商品レビュー
4.3
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1953年から1961年にコンゴでの和平ミッション遂行中に搭乗機が墜落して事故死するまで国連事務総長を務めたスウェーデン人、ダグ・ハマーショルドが遺した日記をまとめたもの。公刊のためでなく自らのために書かれたこの〈心の日記〉には、内面的葛藤、人間存在、人生の意味への思索が記されている。 赤線を引いて何度も読み返したい言葉が詰まっている。 「力の充溢した存在のなかにある、固く結ばれているもの。そして逆に──結び目のほどけた者の力強さ。」 「おまえは引き立って見えるようにと念を入れて舞台衣裳や仮面を作りあげたのであるが、それらは、おまえ自身と、おまえがほしがっている同情とのあいだに立ちはだかる壁となったのである。おまえは、裸のままで立っていた日には、その同情をかちえたのに。」 「われわれは、自己の運命の輪郭を選ぶことはできぬが、それに内容を与えることならできる。」 「もっとも長い旅は内面へむかっての旅である。」 「使命のほうがわれわれを探しているのであって、われわれのほうが使命を探しているのではない。それゆえ おまえが使命に忠実なのは、いつでも用意を整えておくことによってである。また行動する─おまえが使命の要求に直面したときに─ことによってである。」 V.E.フランクルに通ずるところがある。 でありながら、なんとなく… シモーヌ・ヴェイユの世界を心地良く読める人にオススメかもしれない。。
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国連事務総長ハマーショルドの日記。自分の職責に押しつぶされそうになりながらも、信仰と信念とを必死で握りしめて耐えていた様子がうかがえる。一般的な日記らしい文章ではなくアフォリズムのような短文や詩の連続で、その日あった出来事などは直接的には全く触れられない。自戒というよりは、苛烈な自己批判が並ぶ。これだけの人だと自己批判も重みが違うな~などと気楽に読んでいると、「交じわるべき人びとの代用品としての書物」「下等人類ーその知識・感情・目標の点で下等なー」みたいな言葉が出てきてぐさっと刺される。怖い。
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元国連事務総長がかいた日記が本人の事故死後に出版されたもので、世界中でロングセラーになっているらしい。もともと他人に見せるつもりはなく、本人の素直な気持ちなどが書かれている。敬虔なキリスト教徒ということで、聖書の一節やギリシャローマ時代の詩なども多いが、一貫して自分への厳しさ、仕...
元国連事務総長がかいた日記が本人の事故死後に出版されたもので、世界中でロングセラーになっているらしい。もともと他人に見せるつもりはなく、本人の素直な気持ちなどが書かれている。敬虔なキリスト教徒ということで、聖書の一節やギリシャローマ時代の詩なども多いが、一貫して自分への厳しさ、仕事への誠実さ、奢りや慢心を戒める言葉が並び、驚かされる。自分はどこまでできているか反省。
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