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ミステリアス・クリスマス ミステリアス・クリスマス
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商品詳細
内容紹介 | 内容:スナップドラゴン ジリアン・クロス著 安藤紀子訳. 切ってやろうか? デイヴィッド・ベルビン著 依田和子訳. 果たされた約束 ス-ザン・プライス著 西村醇子著. 暗い雲におおわれて ロバ-ト・スウィンデルズ著 高橋朱美訳. 狩人の館 ギャリ-・キルワ-ス著 和田禮子訳. ベッキ-の人形 ジョ-ン・エイキン著 夏目道子訳. 思い出は炎のなかに アデ-レ・ジェラス著 嶋田のぞみ訳 |
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販売会社/発売会社 | パロル舎/ |
発売年月日 | 1999/10/26 |
JAN | 9784894192157 |
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ミステリアス・クリスマス
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商品レビュー
4
7件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
クリスマスにゴースト・ストーリーを話すというイギリスの慣習をそのまま、一冊の中にとじこめたアンソロジー。 ゴースト・ストーリーといっても幽霊が出てくるお話だけではなく、背筋が寒くなるような話といった基準で選ばれている。 まったく結末が想像できないお話、または想像できてしまうが”やっぱり”と思って怖い話。 怪奇的な現象が現象のままで、謎が明かされないというのもミステリアスで良い。 読み終えた後、そんな現象の意味をさぐるのも楽しみの一つ。 一人ひとりがゴースト・ストーリーを得意とする作家でありながら、みな一様にヤング・アダルトといった多感な時期の子供たちに向けての小説で賞をとった作家だというのも面白い。 大人も子供も、冬の炉辺(ストーブのそば)で静かに読むのがおすすめ。
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イギリスでは「クリスマスにゴーストストーリーを」という慣習があるのだそうです。なんて素晴らしい! というわけで、聖夜にひっそりと読みたい一冊。派手ではないけれどじわじわと物静かな恐怖が感じられる作品が多いです。 お気に入りはスーザン・プライス「果たされた約束」。サンタじゃなくって...
イギリスでは「クリスマスにゴーストストーリーを」という慣習があるのだそうです。なんて素晴らしい! というわけで、聖夜にひっそりと読みたい一冊。派手ではないけれどじわじわと物静かな恐怖が感じられる作品が多いです。 お気に入りはスーザン・プライス「果たされた約束」。サンタじゃなくってこんなのが来ちゃったら……とても怖い! というわけで、クリスマスの夜に読むとリアルに怖い一作。 デヴィド・ベルビン「切ってやろうか?」も好き。途切れない緊迫感でどきどきしながら読み進みましたが、まさかそういう物語だったとは! 意味深なタイトルもまた素敵。
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楽しいクリスマスを クリスマスまで残すところ、あと11ヶ月となりました。 というのは「笑点」の年始の挨拶の決まり文句の真似だが、本書はそんな明るい言葉とは正反対。 本書に集められたのは恐ろしいクリスマスばかり。 明るくて、暖かくて、幸せなはずのクリスマス。 それがろうそくの炎が...
楽しいクリスマスを クリスマスまで残すところ、あと11ヶ月となりました。 というのは「笑点」の年始の挨拶の決まり文句の真似だが、本書はそんな明るい言葉とは正反対。 本書に集められたのは恐ろしいクリスマスばかり。 明るくて、暖かくて、幸せなはずのクリスマス。 それがろうそくの炎が消えるように真っ暗なものになる。 ただ一つ、最後の物語だけは、サンタクロースの贈り物のよう。 それ以外は決して、決して開けてはならないプレゼント。 この物語の数々は、どの意味のpresent? 『切ってやろうか?』はビリーという少年の視点から物語が始まる。 彼は家出をしてホームレスとして1年を過ごしてきた。 しかし、ひどいながらも、父親のいる家に戻ろう、そう思っていたのだ。 しかし彼がヒッチハイクしたのは、よりにもよってこれから殺人を犯そうとしている恐ろしい男のトラックだった。 そこから逃れようとするが結局それに乗って......。 だが恐ろしいのはここからだった。 作者の術中にまんまとはまる恐ろしさを体験できる。 『暗い雲におおわれて』 生きている絵を題材にした物語。 短編ながら実に面白い。 この暗い雲のイメージは誰だろうか、私はモーリス・ド・ブラマンクの冬を題材にした絵が思い浮かんだ。 「お母さんには病気はもう過去のことだから」。 言葉とは多面的であると感じさせる物語だ。 『狩人の館』 因果応報、無間地獄。 東洋的な展開の物語。 永遠に続く苦しみほど辛く恐ろしいものはない。 何度もなんども繰り返される。 明日はやってくる。 しかしその明日は同じ今日。 恐ろしいクリスマスが待っている。 一編ずつ読んで、クリスマスを楽しみに迎えよう。 そうすればきっと、今年のクリスマスはさぞかし楽しいクリスマスになるだろう......。
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