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日本陸軍と中国 「支那通」にみる夢と蹉跌 講談社選書メチエ173
1,760円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社/ |
発売年月日 | 1999/12/10 |
JAN | 9784062581738 |
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日本陸軍と中国
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商品レビュー
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6件のお客様レビュー
戦前の日本において、陸軍と中国は、重要なキーワード。 それについて、「支那通」という中国スペシャリスト、とくに佐々木到一を中心に描いたもの。 最近、日本の戦前史を続けて読んでいるのだが、結構、マイナーなテーマになってきたかなと思ったが、この「支那通」につながる名前は、どこかで...
戦前の日本において、陸軍と中国は、重要なキーワード。 それについて、「支那通」という中国スペシャリスト、とくに佐々木到一を中心に描いたもの。 最近、日本の戦前史を続けて読んでいるのだが、結構、マイナーなテーマになってきたかなと思ったが、この「支那通」につながる名前は、どこかで聴いた人たちが多い。東京裁判でA級戦犯になった人たちがずらりと。。。 日本のアジア進出には、「アジアの諸国を欧米の植民地支配から解放し、多様な民族が共に繁栄していく」みたいな「大東亜共栄圏的なイデオロギーがあったわけだが、それを本気でそう思って、それを実現しようとする人とそれは単なる題目として植民地支配を着々と進める人がいたのだと思う。 こうした「支那通」のなかにも、2つのスタンスの人たちがいたようだが、結局、どちらのタイプもいろいろな歴史のプロセスのなかで、中国との泥沼の戦争に積極的に参画していくことになってしまう。 戦後、「支那通」は、東京裁判で有罪になって処刑されたり、自殺したり、外地で処刑されたり、収容所でなくなったり、なかなかにつらい最期であった。そうか〜。
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いい本である。かつて中国は清朝が滅んだ後、いくつもの軍閥によって国が分かれていた。だから、日本の軍人の中でも共感の寄せどころが違っていた。もちろん、その根本には、満州を繞る日本の利権があったわけで、かれらの行動はこの満州抜きでは語れないにしても。本書では、主に孫文の革命に希望を抱...
いい本である。かつて中国は清朝が滅んだ後、いくつもの軍閥によって国が分かれていた。だから、日本の軍人の中でも共感の寄せどころが違っていた。もちろん、その根本には、満州を繞る日本の利権があったわけで、かれらの行動はこの満州抜きでは語れないにしても。本書では、主に孫文の革命に希望を抱いた佐々木到一のたどった道をたどりながら、かれらが革命軍にかけた希望と、そのあまりの激しさからくる反日行動、日本人虐殺を目の当たりにし、だんだん革命に対する幻想が消えていく過程が細かく描かれている。
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戦前の中国の各勢力と、各勢力の軍事顧問や関東軍内要職を担当していた支那通との関わりの歴史書。支那通が一般的に中国分割論や「中国一撃論」を主張し対中強硬派になっていった言われているのに対し、著者は支那通も一枚岩ではなく、新支那通と呼ばれる若手は、中国統一への同情があったことや、期待...
戦前の中国の各勢力と、各勢力の軍事顧問や関東軍内要職を担当していた支那通との関わりの歴史書。支那通が一般的に中国分割論や「中国一撃論」を主張し対中強硬派になっていった言われているのに対し、著者は支那通も一枚岩ではなく、新支那通と呼ばれる若手は、中国統一への同情があったことや、期待があるあまりに排日運動に対して打ち拉がれる様があったことがわかる。同時の中国の歴史は、群雄割拠の時代で、今日の味方は明日の敵の状態。その中で、「国益」のために権益拡大を図った軍部は、歴史の背後で重要な「思想」を持たないまま、場当たり的にそのときの感情に流され、中国に心を寄せ、中国から心を離していったのかなと思った。
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