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火怨(下) 北の燿星アテルイ
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社/ |
発売年月日 | 1999/10/27 |
JAN | 9784062098496 |
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火怨(下)
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商品レビュー
4.6
11件のお客様レビュー
征夷大将軍という言葉の意味は知っていたが、それをなんということはなく、しかも誇らしげに(郷土に建つ神宮の起源)使っていた自分を殴ってやりたい。 大和朝廷に服さず、独自の文化圏を築き暮らしていた人々の歴史をもっと知りたいと思う。
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※このレビューにはネタバレを含みます
すごい作品だった。 いつの時代も戦争は資源の争奪だったり、政権維持のための方便だったり、変わらないものだなぁと思って読んでいたが違うな、逆だ、これは。 現代における主権同争い、資源の争奪、政治に利用される軍隊、大義のすり替え、戦争そのものの矛盾、愚かさ、etc.etc.を、残された記録の少ない古代史の、さらには攻略された側の蝦夷の側の歴史に、実に巧みに織り込んで練り上げた、壮絶なエンターテイメントだった。 じっくり時間をかけて読んでよかった。 大和朝廷が大仏造成のため多量の金が必要となり、陸奥を攻略しようという筋立て。これは近代史における石油争奪やEEZを巡る攻防と同じだ。 蝦夷という外敵の恐怖を煽ることで民心を掌握しようという手法は、すぐ近隣のお国がよくやる手法だ(近頃、我が国もそれに近いものがあるが)。 実に見事に古えの時代を舞台に、現世における矛盾や愚かな悪あがきを浮き彫りにしている。 上巻、坂上田村麻呂の登場まで、公家上がりの名ばかりの征東大将に蝦夷が圧勝するシーンが続く。上巻の最後のほうで登場する坂上田村麻呂の存在も、単なる敵ではなく、時代と立場が違えば分かり合える同志的存在として描かれ、下巻で会いまみえることが楽しみでもあり、辛くもあり。 下巻は坂上田村麻呂にかなり翻弄されるのかと思いきや、最後の最後まで蝦夷主導で戦局が推移するのが見事だった(ちょっと坂上田村麻呂が情けないくらいだ)。 戦端を閉じるための阿弖流為たちの策略が実に見事で、読み応えのある大団円だった。 和議(蝦夷側の表面的な降伏)後の都での話は史実に残るもののようだが、それを劇的に感じさせる筋立てに唸らされた。その英断は思いもよらぬものだった。 「他の蝦夷を救うために自らが巨大な悪となって果てる」 今、世界中で起こっている戦争も、こうした崇高なる思いを双方で分かち合って、終結させることは出来ないものだろうかと思わされた。 途中、天鈴が語る、出雲と大和朝廷、物部氏の話も良かったなあ。古代史は実にロマンがある!!
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蝦夷に対するイメージが大きく変わった一冊。なんといっても登場する男たちがかっこいい! 日本人としての概念がまだなかった時代。この島には、たしかに侮蔑する者される者、そして反発と対立の歴史があったのだろうな。 男たちが戦うのは民草と子供たちのため。それが揺らぐべきでない正しさなんだ...
蝦夷に対するイメージが大きく変わった一冊。なんといっても登場する男たちがかっこいい! 日本人としての概念がまだなかった時代。この島には、たしかに侮蔑する者される者、そして反発と対立の歴史があったのだろうな。 男たちが戦うのは民草と子供たちのため。それが揺らぐべきでない正しさなんだろう。
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