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心とは何か 講談社学術文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 1999/02/10 |
JAN | 9784061593633 |
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心とは何か
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心とは何か
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商品レビュー
4
13件のお客様レビュー
「何々とは何か?」と…
「何々とは何か?」という物事の本質を問うているわけであるが、プラトンの対話編と異なり、ひたすら難解な哲学用語を用いて心の本質を追求しているので、やや難解である。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
すごく難しかったけど、親切で丁寧な解説のおかげで読み直したら少し理解できてきたように感じる。それでも3部の後半は訳が分からない箇所が多かった。厳しい。論理的な面でアリストテレスがすごいのは分かってきたけど、正直あまり面白いとは思えない。 「心とは何か」というタイトルから想像するふんわりした内容とは違って、身体がただの物体ではなく「生きている」状態にある、その原因であるプシュケー=心がどんな機能を持つのか分類して分析するかっちりした内容になっている。アリストテレスが考える心の機能とは栄養摂取、感覚、運動、思考能力である。プシュケーに「心」という訳語を当てたことについて解説にいろいろ書いてあったが、やはり現代の「心」という言葉からは少しずれるように思った。じゃあ何がいいのかというと、難しいけど…。
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こなれた訳文、詳細な訳注、優れた解説の三点セットにより、難解なことで知られる心身論の古典的名著が近づき易くなった。重厚な内容だが小著なのですぐ読める。プラトンは質料とは独立に形相を捉えるが、アリストテレスは両者を一体のものと考える。このことは心身問題についての二人の考え方の違いに...
こなれた訳文、詳細な訳注、優れた解説の三点セットにより、難解なことで知られる心身論の古典的名著が近づき易くなった。重厚な内容だが小著なのですぐ読める。プラトンは質料とは独立に形相を捉えるが、アリストテレスは両者を一体のものと考える。このことは心身問題についての二人の考え方の違いにも反映している。プラトンにとっては肉体は魂の牢獄であり、魂は死後に解放されると考えられており、本来的に両者は別個の存在だ。アリストテレスは心をある特定の条件を持つ身体の状態、一種の能力と考える。だからアリストテレスには、プラトンやデカルトのように心と身体を別の物と捉え、その間にどのような関係があるのかを問う「心身問題」は存在しない。アリストテレスの心身論は質料と形相の関係を可能態と実現態の関係として理解する発想と結びついている。実現態(形相)は可能態(質料)の本質であるとともに目的である。目的への到達において本質を実現するのである。生物における質料、即ち身体が、生物としての能力を発揮して活動することが、形相、即ち心を持つということだ。可能態(デュナミス)に対する実現態(エネルゲイア)は「現実態」と訳されることが多いが、「実現態」のほうが生成・発展の力動性をイメージしやすく、評者にはストンと落ちる名訳だと思う。(ちなみに「活動実現態」という訳語もあるようだが、意味的には正確なのだろうが少々長ったらしいのが難だ)
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