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うぬぼれる脳 「鏡のなかの顔」と自己意識 NHKブックス1054
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 日本放送出版協会/ |
発売年月日 | 2006/03/25 |
JAN | 9784140910542 |
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うぬぼれる脳
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うぬぼれる脳
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商品レビュー
2.5
4件のお客様レビュー
邦訳題の「うぬぼれる脳」というのは本書の主題とだいぶ異なっている。原題の通り鏡のなかの顔の方が内容を適切に表している。うぬぼれる脳というタイトルから、ヒトが自己を評価をする時に如何にバイアスをかけてしまうかという内容を期待してしまったが、ほとんどは「セルフ・アウェアネス」にまつわ...
邦訳題の「うぬぼれる脳」というのは本書の主題とだいぶ異なっている。原題の通り鏡のなかの顔の方が内容を適切に表している。うぬぼれる脳というタイトルから、ヒトが自己を評価をする時に如何にバイアスをかけてしまうかという内容を期待してしまったが、ほとんどは「セルフ・アウェアネス」にまつわる動物や人間の実験事例。 最終章「セルフ・アウェアネスはなぜ存在するか」で実際のヒトの行動が出てきて、ようやく面白く読んだ。 セルフ・アウェアネスを獲得する2歳を過ぎると、ヒトはウソを付くことを覚える。ほとんどの子どもが嘘をつく。心の理論課題の成績のいい子どもの97%が嘘をついたのに対し、成績が悪かった子どもは56%だった。相手の心を読むのが上手になるほど、欺瞞を働く見込みも高くなる。 ではなぜヒトは欺瞞を見抜く対抗手段が発達しなかったのだろうか? 男女の学生を対象にした実験では、女性は欺瞞者を分けるのがうまく、男性はあてずっぽうで推測しているようだった。面白いことに、男性は女性に比べて欺瞞を見抜く成績が悪かったにもかかわらず、自分の判断に自信を持っており、逆に非常に成績がよかった女性のほうは、それほど確信を持っていなかった。また女性は男性の嘘を見抜くほうが、同姓の嘘を見抜くより上手い。
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★様々な実験をとおして、自己と他者の関係性の問題を考察している。自分を客観的に省みることによって、自分の心を相手に投影することが可能となり、その結果、他者の立場を想像する能力が生じる。という見解を導きだしている。 この本の面白いところは様々な実験の様子、そして理科系脳を持たな...
★様々な実験をとおして、自己と他者の関係性の問題を考察している。自分を客観的に省みることによって、自分の心を相手に投影することが可能となり、その結果、他者の立場を想像する能力が生じる。という見解を導きだしている。 この本の面白いところは様々な実験の様子、そして理科系脳を持たない私には、実験に望む前の仮説の立て方が(文章としては書かれていないが)理詰め感があったこと。そして、人間にセルフ・アウェアネスを獲得する過程とその実験。 この本をきっかけに、街で見かける乳児達の眼差しの奧を探ろうとする癖がついてしまったほどだ。 2013.09.15
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対象分野の研究の歴史と実験の過程の報告部分が大半を占め、しかも、それが一般読者の目線ではなく研究者本人の目線で説明されているため、非常に退屈。1/3ほど進んだところで読むのをやめてしまった。、結局、「うぬぼれる脳」とはいかなる意味なのかすらわからずじまいだった。対象分野に心底興味...
対象分野の研究の歴史と実験の過程の報告部分が大半を占め、しかも、それが一般読者の目線ではなく研究者本人の目線で説明されているため、非常に退屈。1/3ほど進んだところで読むのをやめてしまった。、結局、「うぬぼれる脳」とはいかなる意味なのかすらわからずじまいだった。対象分野に心底興味を引き付けられないと、前編読み通すのは至難の業だろう。前に読んだ「暗号解読」が暗号研究の歴史を紐解きつつ、うまくスリリングある記述にまとめあげていたのと対照的。
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