商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社/ |
発売年月日 | 2006/02/20 |
JAN | 9784062575102 |
- 書籍
- 新書
新しい高校地学の教科書
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新しい高校地学の教科書
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商品レビュー
3.9
15件のお客様レビュー
大人になって、いろいろ気が付くことがある。 その一つが「もっと勉強しておけばよかった…」というもの。 さて、僕は大学に通っていた頃、よその学部の単位も取らなければならないという事情もあって、ずっと興味のあった「気象学」を受講したことがある。ばりばりの理学部の授業である。 高校...
大人になって、いろいろ気が付くことがある。 その一つが「もっと勉強しておけばよかった…」というもの。 さて、僕は大学に通っていた頃、よその学部の単位も取らなければならないという事情もあって、ずっと興味のあった「気象学」を受講したことがある。ばりばりの理学部の授業である。 高校で地学を勉強していないので、まるでわからない言葉がどんどん出てきて苦労したことを覚えている。高校では受験の都合で地学は教えずに化学を熱心に教えていた。 大人になって、こういう地学の入門書を読むと、地球ってそうなっていたのか、大気ってそういう構造になっていたのか、といろいろ気が付き、とても面白い。
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10年くらい前に購入した本。 地学履修者が周りに居なかったが、自分は少しだけ興味があったので、高校地学ではどんな範囲をやるんだろう?と思い読んだ。 購入した当初の印象は「岩石の名前を覚えさせられる」と感じたが、年数が経過して今読むと、宇宙や海洋などは興味深いなぁと思って読める。
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岩石や鉱物からはじまり、 火山や地震とそれらに関連するプレートテクトニクスへと続き、 地表はどうやって変化していくものなのかについても考えていきます。 それから、生命の誕生の話へと場面は転換します。 地球環境の変遷をたどりながら、 どうやって地球環境が作用して生命が生まれ、進化し...
岩石や鉱物からはじまり、 火山や地震とそれらに関連するプレートテクトニクスへと続き、 地表はどうやって変化していくものなのかについても考えていきます。 それから、生命の誕生の話へと場面は転換します。 地球環境の変遷をたどりながら、 どうやって地球環境が作用して生命が生まれ、進化してきたのかを古代から追います。 そこで語られる、古来から何度か地球が経ている温暖化と寒冷化にも話は及び、 気象や海洋についての知見についての解説へと繋がっていく。 最後に、太陽系と銀河や宇宙、 そしてビッグバン理論とインフレーション理論から宇宙の始まりについて学んで終わります。 構成がよく考えられていて、流れるように読んでいけます。 そればかりか、地球システムというものは、 陸・海・空・地下・太陽などのはたらきが相互に影響をして、 複雑にからみあって地球環境を成していることがわかり、 さながら、芸術的な奇跡のようにすら感じました。 一筋縄では出来ていなくて、だからこそ、しなやかで強靭でもあるし、 逆に繊細である、とも見ることができます。 トピックとしては、 恐竜のいた頃には二酸化炭素の濃度は今よりもずっと高く、 北極も南極も(今とは別の位置に両極があったのですが)凍てついてなかったことや、 大気をかきまわすジェット気流が台風なんて目でもないくらい強風だということ、 波は風が引き起こすこと、 人体を構成する元素の割合が、 生命誕生のホームである海すなわち海水を構成する元素の割合と似ていること などなどがあったなあと浮かんできますが、 それらについてもさらに一歩、「なぜか?」のもとに掘り進んでいくので、 読み進めると「うーん!なるほど!」と深い息が出るくらいです。 興味深くもなかなか難しかったのは気象についての箇所で、 高気圧や低気圧についてはついていけても、 「コリオリの力」なんかがでてくるとてこずりました。 こういうところは、読解の論理力とイメージ力が問われるんです。 本書を読了すると、 世界のダイナミックさを垣間見ることができたその気持ちが、 宇宙の果てまで広がるような感覚を覚えました。 世界を知るということは、 もしかすると世界との一体感のようなものを 持つことができるようなものなのかもしれないです。 科学を勉強することで、ある種の宗教的な感覚が生じるんですねえ。 また、学ぶことの爽快感が得られもしました。 いろいろ学び直したり知ったりすることってやっぱりいいものですね。
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