商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋/ |
発売年月日 | 2006/02/25 |
JAN | 9784163247007 |
- 書籍
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刺繍天国
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刺繍天国
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商品レビュー
3
18件のお客様レビュー
職場にやってきたコージ君とどうにかなりたくて、意外にもあっさりコージ君は家にやってきたと思った日から、すべてが変わった。 コージ君は会社に来なくなり、自分の店をといって、刺繍のオーダーをもらう仕事を始めた。 朝晩関係なく、手作業で刺繍していくコージ君を応援しようと会社の備品すら...
職場にやってきたコージ君とどうにかなりたくて、意外にもあっさりコージ君は家にやってきたと思った日から、すべてが変わった。 コージ君は会社に来なくなり、自分の店をといって、刺繍のオーダーをもらう仕事を始めた。 朝晩関係なく、手作業で刺繍していくコージ君を応援しようと会社の備品すらも盗んで協力する私とコージ君の関係。 他短編。 電話で互いのことを話し続けてきたかつての同級生の男女が、大阪万博で再会を試みるまで。 タイトルからもっと静かで優雅な生活が書かれているのかと思いきや、全然違ったw
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メンヘラ女の話が2本。とても読みやすくて一気に読んでしまった。「恋蜘蛛」は、昔付き合っていた男に対する自分の病み具合を思い出さざるを得なかった(この物語のコージほどの素敵な男では全くなかったが)。やはりみんな通る道なのだろうか。当時の自分をなぞっているかのようだった。「愛・弾丸ツ...
メンヘラ女の話が2本。とても読みやすくて一気に読んでしまった。「恋蜘蛛」は、昔付き合っていた男に対する自分の病み具合を思い出さざるを得なかった(この物語のコージほどの素敵な男では全くなかったが)。やはりみんな通る道なのだろうか。当時の自分をなぞっているかのようだった。「愛・弾丸ツアー」の方が恋として成熟している、というより純粋で正しいものといえるだろう。会うまでの時間を指折り数える感じ、直前になって気が狂いそうになる感じ。携帯電話を持たない時代の、電話やデートの尊さを改めて噛み締めたい。
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理屈ではない、恋心に動かされる2人の女性のお話。 スッキリしないけど、心地悪くはない不思議な読後感。 文章が綺麗で読みやすく、あまり共感できないはずの主人公達になりきったような感覚で読めた。 1つ目の話は特に、いろんな物がメタファーとして散りばめられていてとても面白かった。 刺繍にのめり込んで主人公を置き去りにするコージくんにがんじがらめになるチエコ。でも初めにコージ君を狂わせたのは、下心からくるチエコの笑顔だったのでは。 たぶん、コージ君も初めからチエコのことが好きだったんじゃないかなぁ。下手に画策しなくても手に入ったかもしれないのに、頑張り方を間違えて自分で狂わせちゃった感じだなぁと思うと、さらに切ない。 2話目ははじめ別の物語だとわからず、しばらく頭にはてな浮かべながら焦ったく読み進めた。終わり方が少し物足りなかったが、二人の関係性や主人公の空想の描写が独特の世界を醸し出していて面白かった。 2つとも続きを想像したくなる。
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