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光村ライブラリー 中学校編(第1巻) 赤い実 ほか
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光村ライブラリー 中学校編(第1巻) 赤い実 ほか

井上靖(著者), 三木卓(著者), 安岡章太郎(著者), F.ムンテヤーヌ(著者), 山本周五郎(著者)

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光村ライブラリー 中学校編(第1巻) 赤い実 ほか

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 光村図書出版
発売年月日 2005/11/15
JAN 9784895283694

光村ライブラリー 中学校編(第1巻)

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2026/03/19

◼️光村ライブラリーは、昭和30年から平成14年までの国語の教科書に掲載された名作のいくつかを収録したものです。【小学校編】と【中学校編】があり、【中学校編】は全5巻が出版されていて、これはその第1巻で7つの短編作品が収録されています。この中に収録されてい「一切れのパン」が読みた...

◼️光村ライブラリーは、昭和30年から平成14年までの国語の教科書に掲載された名作のいくつかを収録したものです。【小学校編】と【中学校編】があり、【中学校編】は全5巻が出版されていて、これはその第1巻で7つの短編作品が収録されています。この中に収録されてい「一切れのパン」が読みたくて、この本を購入しました。 ◼️第二次世界大戦中のハンガリーで働いていたルーマニア人である主人公の「わたし」が、突然ドイツ軍に捕えられてしまいます。それはルーマニアがドイツのファシズムに反対して同盟関係を破棄したことに由来するのですが、他にもドイツ軍に捕えられたルーマニア人が何人かいて、その中で、あるユダヤ人と知り合います。彼はハンガリーに住み活動していた「ラビ」と呼ばれるユダヤ教の指導者でした。ユダヤ人でありながらルーマニア人と間違われて捕えられたということでした。 貨車に乗せられどこかへ運ばれようとしていたところ、主人公である「わたし」を含む捕虜たちは脱走を図りますが、そのユダヤ人は、主人公である「わたし」のアドバスもあり、脱走後万が一捕まってユダヤ人であることがバレるよりも、ルーマニア人とされている方がむしろ安全と判断して、脱走せずに貨車に留まります。 そしていよいよ脱走のとき、貨車に残ったこのユダヤ人から、主人公の「わたし」は小さいハンカチの包を手渡されます。そして、こう言われます。 『この中には、パンが一切れ入っています。何かのお役に立つでしょう。』 『あなたに一つだけ忠告しておきましょう。そのパンは、すぐには食べずに、できるだけ長く保存するようにしなさい。パンを一切れ持っていると思うと、ずっと我慢強くなるものです。まだこのさき、あなたはどこで食べ物にありつけるか分からないのだから、そして、ハンカチに包んだまま持っていなさい。その方が、食べようという誘惑に駆られなくて済む。わたしも今まで、そうやって持ってきたのです。』と。 脱走して逃亡している途中、主人公である「わたし」は何度も飢えに耐えかねて、そのパンを食べようと考えますが、ポケットの中のハンカチの包みに触れるたびに、ユダヤ人の言葉を思い出し食べることを思い止まります。何度も再び捕えられそうな危機に遭遇しつつも、なんとかそれを乗り越えて、ついには自宅に帰り着くことが出来ます。 家では奥さんが料理を作ってくれましたが、あのユダヤ人からもらったパンのことを思い出して、ポケットからハンカチの包みを引っ張り出して、「これが僕を救ってくれたんだよ」と言いながら、その包みを解いてみると・・・、というお話です。 ◼️この作品は、心に希望を持つことで(この場合は、一切れのパンを持っていると思っていること)、幾多の困難を乗り越え、生き抜くことができた、という人間の強さをテーマに描いた作品でした。 ◼️第二世界大戦中のナチス・ドイツの暴走や異国人との間の心の交流も描かれ、こんな作品が中学校の国語の教科書に掲載されていたなんで凄いと思いました。 この光村ライブラリーには、この他、山本周五郎の短編で「内蔵充留守」という作品なども収録されていました。若い中学生たちが、庶民の人情話を描いた時代小説を多く書いた山本周五郎の作品に出会い、これを読むことで、人生をどう生きるか、生きる上での何かを感じてくれたら、素晴らしいことだと思いました。

Posted by ブクログ

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