商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 平凡社/ |
発売年月日 | 2005/11/10 |
JAN | 9784582852974 |
- 書籍
- 新書
本居宣長とは誰か
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本居宣長とは誰か
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商品レビュー
4
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2004年に著者がつくば市でおこなった市民講座をもとにした、本居宣長の入門書です。 著者は、『本居宣長』(岩波現代文庫)や『「宣長問題」とは何か』(ちくま学芸文庫)などで、現代思想的な関心にもとづいて、宣長のテクスト解釈の方法と、その思想の構築との内的な関係を問いなおす仕事をお...
2004年に著者がつくば市でおこなった市民講座をもとにした、本居宣長の入門書です。 著者は、『本居宣長』(岩波現代文庫)や『「宣長問題」とは何か』(ちくま学芸文庫)などで、現代思想的な関心にもとづいて、宣長のテクスト解釈の方法と、その思想の構築との内的な関係を問いなおす仕事をおこなってきました。本書は、『排蘆小船』や『石上私淑言』に見られる歌論や、『紫文要領』に示された物語論、そして『古事記伝』や上田秋成をはじめとする批判者とのあいだで戦わされた論争といったトピックを一つひとつ解説するという形式をとっているとはいうものの、その根底には宣長のテクスト解釈の方法に対する著者自身の問題関心があります。そのため、入門書とはいうものの、宣長の生涯と思想を簡潔に紹介するような内容ではないという点に留意する必要があるように思います。 個人的には、著者の提出している問題そのものに興味をいだいており、本書の議論もおもしろく読むことができました。
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宣長の入門として手軽で良い本だと思う。歌論や源氏などであげておきながら、古事記伝を間に挟み皇国思想で落としてくるスタイル。さいごは謎の死生観。あらためて宣長という人物に興味がわいたよ。秋成との論争、おもいだしました(小林秀雄)
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本書では、宣長が見たxxという章立てで彼の思想を明らかにし、それにより宣長を浮き彫りにする。宣長の考え方は、・彼の生きた時代、日本語は漢語により汚染され、本来の大和言葉が失われてしまった。・何とかこれを自分の手で、再発見したい。・古事記は大和言葉で書かれている唯一の歴史書(著者の...
本書では、宣長が見たxxという章立てで彼の思想を明らかにし、それにより宣長を浮き彫りにする。宣長の考え方は、・彼の生きた時代、日本語は漢語により汚染され、本来の大和言葉が失われてしまった。・何とかこれを自分の手で、再発見したい。・古事記は大和言葉で書かれている唯一の歴史書(著者の指摘もあると通り、私には古事記が歴史書には思えない。むしろ神話集)なのだから、これから大和言葉を発掘したい。・このためには、何が大和言葉なのかをしることが重要であり、このために万葉集を研究したいということらしい。実際、このような考えの下、古事記を研究し、大和言葉である「もののあわれ」や、「やまとこころ」を再発見、さらには日本精神文化の再構築に成功したのだから、やはり最高の国学者であるという評は当たっているのだろう。ただし、これが昭和初期の軍政時、ファシズム政権に悪用されたことは、実に残念である。
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