1,800円以上の注文で送料無料

遠き雪嶺(下) 角川文庫
  • 新品
  • 書籍
  • 文庫

遠き雪嶺(下) 角川文庫

谷甲州(著者)

追加する に追加する

遠き雪嶺(下) 角川文庫

607

獲得ポイント5P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 角川書店/
発売年月日 2005/10/25
JAN 9784041701034

遠き雪嶺(下)

¥607

商品レビュー

4

2件のお客様レビュー

レビューを投稿

2014/11/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

【本の内容】 <上> 世界の屋根たるヒマラヤは東洋の盟主・日本人が征服する―。 昭和11年、ヒマラヤ処女峰ナンダ・コート初登頂に夢を賭けた日本遠征隊。 立教大学山岳部の堀田弥一隊長率いる総勢5名。 だが、遠征準備は苦難に満ちた。 資金集め、装備、ベースキャンプへの物資輸送、シェルパの雇用などすべて手探りであった。 そして、栄光の頂上を目指し、ヒマラヤの麓へ出発…。 日本山岳小説に燦然と輝く、渾身の超大作900枚。 <下> 「これを登るのか…」真正面にナンダ・コートの北壁が立ちはだかる。 悪絶な様相をみせる北壁は背筋が冷たくなるほどの凄みがある。 堅雪にピッケルを突き立て堀田隊長は息を呑んだ。 苦しんでいるのは他の隊員も同じだ。 極度の疲労、氷のように冷え切った体。 凍傷で手足の先が切り裂かれるように痛む。 猛吹雪、雪崩、病状の悪化、予想外の事態…。 栄光の頂上は近い―。 取材・構想10年、壮大な実話に基づいた日本山岳の小説の大作。 [ 目次 ] <上> <下> [ POP ] こんなに肩に力の入った読書は久しぶりだ。 この小説がヒマラヤ処女峰ナンダ・コート初登頂に賭けた、日本遠征隊の実話を基にした話だからだ。 ときは昭和11年である。時代も時代だし、遠征の準備だけで想像をはるかに超える大変さだ。 資金の調達から始まって、人選や装備を整えるのも一苦労。 人間同士ゆえの駆け引きやしがらみによる悲喜こもごももある。 人間も物資も資金を少しでも節約するため、はるばる船で運ぶのだ。 現地に着いたら、今度は異国でのシェルパの雇用による混乱や困難が待つ。 この辺りはインド文化を知る読み物としても、かなりの読み応えがあって面白い。 しかし当然圧巻はここからだ。 ヒマラヤの厳しさは隊員たちに容赦ない勢いで襲いかかる。 猛吹雪、雪崩、凍傷、高山病、思わぬ事態の連続に、読んでる側もページをめくるだけなのにめまいがしてくる。 とうとう登頂が成功して私も心底ほっとした。 というわけで、読了後は肩ごりごり。 疲れますが、実話だけに読み応えは十分。 [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

Posted by ブクログ

2006/05/25

上巻の序章で隊長が言った「今日のところは、引き返す。そして再挙をはかる」の実際の場面に近づいたときには、いよいよか!って期待したけれど、そこは谷甲州。サラッといってくれたね。無謀とも思えたこの登攀計画だが、日本の冬山で培った技術は十分通用している。問題は、財力とヒマラヤでの経験だ...

上巻の序章で隊長が言った「今日のところは、引き返す。そして再挙をはかる」の実際の場面に近づいたときには、いよいよか!って期待したけれど、そこは谷甲州。サラッといってくれたね。無謀とも思えたこの登攀計画だが、日本の冬山で培った技術は十分通用している。問題は、財力とヒマラヤでの経験だとわかる。非常に熱くなるものがこみ上げ、涙がじわり。あっさり派の谷先生で涙するとは、ピュアな山岳ストーリーまたは青春だからでしょうか。

Posted by ブクログ

関連商品

同じジャンルのおすすめ商品

最近チェックした商品