唇のあとに続くすべてのこと 光文社文庫

永井するみ(著者)

• 販売会社／発売会社: 光文社/
• 発売年月日: 2005/10/20
• JAN: 9784334739515

商品レビュー

2009/12/09

人生を見つめなおす一冊

[たっきい]

エリートの夫、可愛い娘に恵まれ、自身も料理研究家として活躍する主人公。昔の不倫相手の葬式に出席したところから、彼女の人生に転機が訪れる……。上品な官能と悪意なき毒に呑まれる、魅力ある一冊。

2018/01/12

既婚のアラフォー女性の、自分の欲望に忠実に生きようとしながらも苦しむ姿を描いた小説。この筆者ならではの、切実感がとてもよい。

2013/03/01

再読。
全く内容を忘れていた。
今回は、最後まで楽しめた♪

主人公は料理研究家で既婚、子供あり。
独身時代に不倫をしていて、最近その相手からストーカー行為を受けていたが、ある日彼は事故死する。
その通夜で再会した元同僚と、また不倫してしまう。しかし、事故死した相手が、直前まで誰かと一緒だった事が判明し…。

謎は解けるが、後味は良くない。それは、登場する誰もが強欲だったり、狡かったり、諦めが悪いから。これが現実に一番多いタイプの不倫だと解っている。
しかし、堂々と見せられるとやりきれない気持ちになるなぁ。

家族は大事。だけど恋愛も必要。そして、重い課題がひとつ。