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兼好 露もわが身も置きどころなし ミネルヴァ日本評伝選
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兼好 露もわが身も置きどころなし ミネルヴァ日本評伝選

島内裕子(著者)

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兼好 露もわが身も置きどころなし ミネルヴァ日本評伝選

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 ミネルヴァ書房
発売年月日 2005/05/10
JAN 9784623044009

兼好

¥3,080

商品レビュー

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2020/04/19

兼好の生涯と、『徒然草』からうかがうことのできる彼の思想について、後世への影響などにも幅広く目配りしつつ解説している評伝です。 兼好の生涯については、小川剛生『兼好法師―徒然草に記されなかった真実』(2017年、中公新書)などで従来の説の問いなおしがなされています。本書は兼好の...

兼好の生涯と、『徒然草』からうかがうことのできる彼の思想について、後世への影響などにも幅広く目配りしつつ解説している評伝です。 兼好の生涯については、小川剛生『兼好法師―徒然草に記されなかった真実』(2017年、中公新書)などで従来の説の問いなおしがなされています。本書は兼好のかんする史実を掘り起こすことよりも、むしろ後世の人びとが兼好の人物像をどのようにえがいてきたのかということを、くわしく論じています。正徹によって歌人としての兼好が見いだされ、さらに近世以降の林家をはじめとする解釈史のなかで、こんにちまで引き継がれることになる兼好の見方が形成されてきたことを明らかにしています。 また『徒然草』にかんしても、各段を独立したものとして読むのではなく、連続したものとしてとらえることで、従来の解釈とは異なる見方を示すことができるという主張がなされています。もっとも本書は評伝であり、こうした著者の『徒然草』解釈が詳細に論じられているわけではないので、この点については他の著作を参照するべきなのかもしれません。

Posted by ブクログ

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