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二人の熟夫人 狂った寝室 フランス書院文庫
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二人の熟夫人 狂った寝室 フランス書院文庫

巽飛呂彦(著者)

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二人の熟夫人 狂った寝室 フランス書院文庫

597

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 フランス書院/
発売年月日 2005/08/10
JAN 9784829613672

二人の熟夫人

¥597

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2009/02/10

翻弄され嫉妬に狂う夫人

う~ん、何とも悩ましい。ストーリーの一部にどーにも許しがたいところがあり、趣旨というか美学(そんなものあったのか自分)に反する気がして躊躇うのだが、それを補って余りある充実の官能成分により星5つを献上すべきか否かで悩むのである(と言いながら星5つなのだが)。2人のヒロインはメイン...

う~ん、何とも悩ましい。ストーリーの一部にどーにも許しがたいところがあり、趣旨というか美学(そんなものあったのか自分)に反する気がして躊躇うのだが、それを補って余りある充実の官能成分により星5つを献上すべきか否かで悩むのである(と言いながら星5つなのだが)。2人のヒロインはメインとサブに分かれる。19歳の主人公を見初めた36歳の夫人との昼下がりの情事が終盤までずっと続く。夫が単身赴任でセックスレスだった専業主婦なので平日の昼はヤりまくりである。当初はウブだった主人公も次第にテクニックと自信をつけ、夫人を翻弄していくようになる。このアブない関係での立場の逆転がじっくり描かれていて艶めかしい。そして行き着いた果てに主人公へ隷属してしまうのだが、この展開がどーにも好きになれない。写真撮影に野外露出はまだしも最後の命令は明らかにやり過ぎで不快だった。そんな主人公の増長がフツーなら許せないのだが、無邪気なモノローグがそれをギリギリで抑えてしまう巧みな演出である。ここまでひどいことをされながらも主人公無しではいられなくなった夫人は、当初こそ主人公の若さに任せた迫りをいなしたりして自分も過度に溺れないよう努めていたのだが、結果だけを見ると残念ながら「ダメな女」と判断せざるを得ないだろう。適度に距離をとって男を振り向かせるのも女の甲斐性だと思うし、ここまで何でも言うことを聞かれると却って男はつまらなくなっちゃうんだけどなー、なんてどーでもいいことを考えてしまった。最後はもう1人の32歳の夫人も瞬く間に虜にしてしまい、二股発覚の修羅場の末に2人まとめて可愛がる結末である。ストーリーがどうあれ、夫婦の寝室からソファにダイニング、果ては野外まで飛び出して、様々な(帆かけ舟まで繰り出す)体位で絡み合うシーンは大変多く、そのどれもが相当いやらしいために官能小説としての満足度は高い作品である。

DSK

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