商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 現代書館 |
| 発売年月日 | 2005/06/15 |
| JAN | 9784768471029 |
- 書籍
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会津藩
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会津藩
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商品レビュー
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会津藩前史から始まり、戊辰戦争に破れ斗南藩となり廃藩置県を迎えるまでが解説されている一冊。 会津は多くの有力武将が統治してきた地ですが、治める家が頻繁に変わってしまう運命にあります。 と言いますのも会津こそは江戸の次に力を持つ領地であり、何かあれば他の場所に落ちるしかない場所だっ...
会津藩前史から始まり、戊辰戦争に破れ斗南藩となり廃藩置県を迎えるまでが解説されている一冊。 会津は多くの有力武将が統治してきた地ですが、治める家が頻繁に変わってしまう運命にあります。 と言いますのも会津こそは江戸の次に力を持つ領地であり、何かあれば他の場所に落ちるしかない場所だったのです。 戦国時代の葦名、伊達、蒲生、上杉、加藤などの大名たちが栄華を極めそして去っていった会津ですが、その後に登場する保科により藩政に革命がおきます。 凶作への備えとしての社倉、年金制度、有事の心得などが整備・導入されます。 内政として城下町も管理・運営され、目まぐるしく発展したのもこの時代でした。 そして歴史は佐幕派と攘夷派に分かれての複雑怪奇な戦争へと進み、幕府軍は信じられないことに賊軍となります。 鳥羽伏見から始まった戊辰戦争により会津藩は京都を追われ、最終的には会津藩領内での戦いに発展します。 フランス式の軍事訓練を受けた白虎隊などを急ごしらえで整備しましたが時すでに遅く、新政府軍の新しい戦い方に圧倒されてしまいます。 御一新の後、会津藩は斗南藩として旧南部藩領である青森の端へ追いやられ厳しい時代を迎えます。 しかし旧会津藩士・斗南藩士は逞しく、明治・大正の時代でも通用する教育者や研究者を多く輩出していくのです。
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会津藩の歴史が詰まった一冊。 図や写真も豊富で、読みやすく、充実した一冊なのではないでしょうか。合間あいまに挟まれるコラムも面白かったです。 ただ、中世~近代の日本史の概要を押さえておかないと、読んでいて楽しさ半減かもしれません。 (わたしは保科氏より前、藩主がしょっちゅう変わる戦国あたりの歴史がてんでダメだったので、その辺の歴史的背景や地理をもうちょっと勉強してから読み直す必要がありそうです) また、会津の人が書いた会津藩のための一冊なだけあって、やや美化されている感があります(賊軍として貶められた過去を踏まえれば、中立に見ていると言えるかもしれませんが) その割には、「忠義には篤く一途だけど、権謀術数とかややこしいことはよく分からない単純馬鹿の田舎者」みたいな書き方していたり。会津の頑固な精神性はよく引き合いに出されますが、精神論だけで全てを片付けるのはちょっと乱暴なんじゃないかと……。そりゃあ、要因としては強かったかもしれませんが。 個人的には、田中玄宰の改革が特に面白かったです。殖産興業は現在に至るまで通じるものがあるし、日新館などの教育改革も興味深かったです。 この本で玄宰は、会津藩のあり方を決定づけた人として全肯定されているのもすごい(客観的に見ればもっと違った意見もありそうなものですが)。 そしてなにより幕末、京都守護職としての活躍からご宸翰と御製という、孝明天皇からの信頼の証を受けていながら、後世隠され朝敵・賊軍としてのイメージが定着してしまったということ。 皮肉と言うか……、歴史ってのは勝者のつくるものなんだなぁ。
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