商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社/ |
発売年月日 | 2005/12/20 |
JAN | 9784103025122 |
- 書籍
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氷壁
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氷壁
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商品レビュー
3.4
20件のお客様レビュー
著者、井上靖さん(1907~1991)の作品、ブクログ登録は2冊目。 本作の内容は、次のとおり。 ---引用開始 滑落事故はなぜ起こったのか?人妻との恋に悩む男はなぜ死んだのか?甦る名作長篇。 ---引用終了 本作は、1958年3月18日に大映の映画として公開されてい...
著者、井上靖さん(1907~1991)の作品、ブクログ登録は2冊目。 本作の内容は、次のとおり。 ---引用開始 滑落事故はなぜ起こったのか?人妻との恋に悩む男はなぜ死んだのか?甦る名作長篇。 ---引用終了 本作は、1958年3月18日に大映の映画として公開されています。 そのキャストは、ウィキペディアによると、次のとおり。 魚津恭太 - 菅原謙二(1926~1999) 八代美那子 - 山本富士子(1931~) 小坂かおる - 野添ひとみ(1937~1995) 小坂乙彦 - 川崎敬三(1933~2015) 常盤大作 - 山茶花究(1914~1971) 八代教之助 - 上原謙(1909~1991) 小坂の母 - 浦辺粂子(1902~1989) 上条信一 - 河原侃二(1897~1974)
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井上靖さん初読。 「氷壁」というタイトルから「神々の山麓」のような山岳小説をイメージしていたが、内容は山以外の人間模様が中心の作品。 二人の親友でもある登山家の一名が滑落事故で亡くなった。その死因を巡り、様々な憶測が絡み合うことで物語が進行していきます。 終盤ハッピーエンド...
井上靖さん初読。 「氷壁」というタイトルから「神々の山麓」のような山岳小説をイメージしていたが、内容は山以外の人間模様が中心の作品。 二人の親友でもある登山家の一名が滑落事故で亡くなった。その死因を巡り、様々な憶測が絡み合うことで物語が進行していきます。 終盤ハッピーエンドかと思いきや悲しい結末に。まぁ、そうなるよねと思いながら読み終えてしまいました。 救いがない展開ですが、主人公の上司の豪放磊落でありながら、部下に語ったり、愛情を持って接するところになんとか救われた気がします。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
63年も前の本。イギリスのボーイソプラノ合唱団Liberaが歌う「彼方の光」という美しい曲を今度演奏することになり、2006年のNHKドラマ「氷壁」の主題歌として作られた曲ということで、ドラマは観たことが無かったのでその原作はどんなだろうと興味を持って読んでみた。 山を愛する魚津と小坂という2人の男が中心となって話は進む。2人で雪山登山中にナイロン・ザイルが切れて滑落した小坂は亡くなってしまい、失意の中日常に戻った魚津は切れるはずのないナイロン・ザイルが何故切れたのかという追究を始める。行われた再現実験ではザイルは切れず、世間では2人の技術的な問題があったかどちらかが故意に切ったという憶測が広がる。雪解けシーズンを迎え遺体を収容してみると、ザイルは故意に切られたものではないということが分かった。ではなぜ切れたかということは判然としないまま夏になり、1人で事故後初めての登山をして、降りたところで事故後親しい仲になっていた小坂の妹かおると落ち合う計画を立てた。しかし予定を過ぎても魚津が姿を現す気配はなく、捜索したところ遭難して亡くなっていた。 登山用語など全然知らないので雰囲気で読み進めたところもあったけど、500頁超ずっと引き込まれるものがあった。ハッピーエンドではなく結局短期間のうちに2人も亡くなってしまうし、ザイルはなぜ切れたのか分からないままだし、物語に関わってくる2人の女性が握っているものもとても大きいのではと勘ぐらせる終わり方。「もしかして美那子がすべての厄の元なのでは?!」とか思ったり。そういうことや季節に応じた山の描写含め、とても想像力を掻きたてられる物語だった。63年も前の本だけあって、夫を立てる妻や男女の立場の描写などには流石に時代を感じた。 登場人物で一番いいなと思ったのは魚津の上司の常盤。豪胆だけど人を信じるということにおいて強靭な信念を持っている。無条件に自分を信じてくれる上司のもとで働けたのは魚津も幸せだっただろうと思う。
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