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家庭教師・美咲 年上個人授業 フランス書院文庫
660円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | フランス書院/ |
発売年月日 | 2006/01/10 |
JAN | 9784829613979 |
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家庭教師・美咲
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家庭教師・美咲
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商品レビュー
5
1件のお客様レビュー
主人公とヒロイン2人だけの濃密な物語
何とも切ないストーリーである。物語は家庭教師のヒロインが結婚することを主人公に告げるところから始まる。17歳の生徒と27歳の先生、2人の時間は3年にも及ぶ。思春期真っ盛りの時期を共に過ごした美しい先生、それは眩しく輝く憧憬であり、叶わぬと分かっていながらつい想い描いてしまう恋慕の...
何とも切ないストーリーである。物語は家庭教師のヒロインが結婚することを主人公に告げるところから始まる。17歳の生徒と27歳の先生、2人の時間は3年にも及ぶ。思春期真っ盛りの時期を共に過ごした美しい先生、それは眩しく輝く憧憬であり、叶わぬと分かっていながらつい想い描いてしまう恋慕の対象であったことだろう。その先生が居なくなってしまう寂しさ、悲しさを噛み締めながら、大学受験までの残り1年間で心と体を深く重ね合う愛情たっぷりの物語である。当然ながら先生には婚約者がいるのだが、その婚約者に内心で許しを乞うような背徳の演出は無い。あくまでも1人の女として、これまで想いを寄せてくれていた主人公に接している。つまり婚約者は結末を演出するための設定でしかなく、本作は最後まで2人だけの物語なのである。それだけに2人の心情が丁寧かつ細やかに描かれている。首尾一貫して心から先生を慕うブレない主人公に対して先生の方に気持ちの変化が見られる。先生もまた主人公を失うことを実感しての淡い喪失感、主人公の成績ダウンの理由として思いついた他の女性の存在を推測しての微かな嫉妬心など、次第に好意から愛情へ変化していく流れが素晴らしい。最後の方では本当に婚約者がいるのかというほどのいちゃつき振りも見せてしまう。自分が婚約者だったら血涙の慟哭と憤りの怒り大爆発である。また、本作はいわゆる初体験モノでもあるので「合体」が終盤まで訪れず、回数も2回しか無いのだが、それまでの密戯が濃厚で実に艶めかしいので物足りなさは感じない。手淫にお口にパイズリと作者お得意の手法がいつになく精緻に描写されていてかなりいやらしい。さすがに途中で少し中弛みも感じたが濃密である。最後はお互いの新しい門出を祝う切なくも後味の良い結末だが、そんな2人が実はその後も密会を続ける続編が読みたいと思った。それくらいこの2人は魅力的である。
DSK