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卵一個ぶんのお祝い。 東京日記1
1,320円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 平凡社/ |
発売年月日 | 2005/09/23 |
JAN | 9784582832822 |
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卵一個ぶんのお祝い。
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商品レビュー
4.1
80件のお客様レビュー
言葉は少ないのに、自然と情景が流れていくような、ずっと読んでいたくなる文章。フラットで等身大で、まるで友人の日記を読ませてもらっているかのような感覚になる。(こんな文章の上手な友人はそうそういないだろうけど。) 本の一節にこんなシーンがある。部屋の鴨居にTシャツをかけたハンガーを...
言葉は少ないのに、自然と情景が流れていくような、ずっと読んでいたくなる文章。フラットで等身大で、まるで友人の日記を読ませてもらっているかのような感覚になる。(こんな文章の上手な友人はそうそういないだろうけど。) 本の一節にこんなシーンがある。部屋の鴨居にTシャツをかけたハンガーを3つ吊るし、その下を通る。何気ない誰もが見たことのあるなんの変哲もない日常を、著者の目には、『3人が揺れて笑っている』ように見えている。誰もが見ている世界を、ほんの少しの語句と感性の差で薄くきらきらしたフィルターがかかったような世界に変えてしまう、そんな魅力がここには詰まっている。
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夢心地のふわふわした中、 少しだけ鼻がつんとしたり 微かに寂しくなったり。 なんか好きで、川上さんワールドを たゆたいたくなる。
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もくじに並ぶ言葉が愉快で、どんな内容かと想像してから読む。 パジャマの上に服を着て出かけて、知り合いにあわないかどきどきしたり、 お風呂でスイカの種を飛ばしたり、 世界征服できる可能性を占ってもらう友達がでてきたり。 「るきさん」や「架空OL日記」が大好きなのでたまらなかっ...
もくじに並ぶ言葉が愉快で、どんな内容かと想像してから読む。 パジャマの上に服を着て出かけて、知り合いにあわないかどきどきしたり、 お風呂でスイカの種を飛ばしたり、 世界征服できる可能性を占ってもらう友達がでてきたり。 「るきさん」や「架空OL日記」が大好きなのでたまらなかった。 毎年3月がよいな。 「また、来年ね」と手を振ってくれる美容師さん。 黒い傘が桃色になる雨の日。 「桜が咲いてますよ」という電話。 春は初夏に、カロライナ・ジャスミンの香りに移っていく。 にがうりをくる日もくる日も食べ 「夏はいつまで続くのだろう。」 というが季節はいつのまにか変わり、また次の年の桜が咲く。 「あら、よくってよ。」が流行した明治二十四年は遠くなっていく。 「一度に一つのことしか考えられない質なのだ。」 なんにも起こらない日常。しかひ主人公はまぎれもなく川上さん自身である。 自分は最近、推しとか世間の人のことばかり気にしているな。 推しの頑張りを応援して頑張ってる気になってるかもなと思う。 別に頑張らなくていいし、愛し愛されとか、自己実現とか将来の展望とか、 そういうのがこの世界観の前には白くぼやけていくよう。 雨の日曜日にぴったりのしっとりした読後感でありました。 ーーー ・「山の上ホテル」でソルティードッグを頼むのは村上春樹作品オマージュだろうか? ・3人で傘もささずに歩いてる〜の句がすごく刺さったので、加藤千恵歌集を読みたい
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