あやまちから学ぶ 精神分析と心理療法での教義を超えて

パトリックケースメント(著者), 浅野元志(訳者), 川野由子(訳者), 日下紀子(訳者), 永松優一(訳者), 松木邦裕(訳者)

• 販売会社／発売会社: 岩崎学術出版社
• 発売年月日: 2004/05/26
• JAN: 9784753304042

商品レビュー

2023/12/29

【目次】

１章　分析での目標に到達すること:精神分析という開かれた可能性

１．圧力から空間へ
２．精神分析史からの有害な残留物
３．より広い文脈から見た精神分析技法
４．技法に関する含み
５．患者の中の精神病領域への種々のアプローチ
６．精神分析と服従の問題
７．精神分析のトレーニングでの圧力と服従

２章　精神分析でのあやまちと，あやまちを避けようとすること

１．独断的，それとも，ためらいを含んで
２．患者による無意識の批判
３．内なる対話：まちがってとらないようにすること
４．治療者の注目点の選び方への患者の反応の例
５．ひとつ以上の見方から患者についていくこと
６．境界にまつわるあやまち
７．あやまちに働いていそうなダイナミクス
８．あやまちを認めること
９．分析過程の一部分としてのあやまち

３章　ひとつのセッションでの体験:コミュニケートしようとすること

１．セッション提示の背景
２．臨床提示
３．若干の討論

４章　自律に向けて:精神分析でのスーパーヴィジョンを考える

１．スーパーヴィジョンでの三人組（supervisory triad）
２．こころの中のスーパーヴィジョン
３．患者への試みの同一化
４．例を提示する前に考えてみたいこと

５章 心理療法で援助しようとするときの落とし穴

１．行き詰まりに対処すること
２．援助しようとすること
３．援助しようとする治療者の試みを患者はどのように理解するか
４．分析家や治療者が援助しようとすることで，誰が最も援助されるのか？
５．例外的な休みについて説明すること
６．ともかく緊急に援助したいと思うときに生じやすいダイナミクス
７．長めの臨床例

６章　再演と解決

１．症例
２．考察

７章　患者の手を抱くべきか、それとも抱かざるべきか：さらなる考察

１．背景
２．討論中の臨床経過へのさらなる考察

８章　侵襲と空間:技法上の問題

１．「空間」とは，どういう意味でしょうか？
２．空間と技法の理論
３．遊ぶための空間と存在するための空間
４．解釈との関連での分析空間
５．技法との関連での侵襲と空間

９章　知っていることの彼方の知らないこと

１．なじみのないこととの出会い
２．ステレオタイプ
３．なじみのないことにかかわること
４．理論の貢献と他の臨床経験の貢献
５．他者についての知らないこと
６．深い溝に橋を架ける試み
７．他者の他者性
８．知っていることの彼方の知らないこと
９．知らないことの大切さ

エピローグ：何処へ
付録論文：早期心的外傷の復活のときに身体接触を求めるという分析家への重圧

2011/11/24

第1章 分析での目標に到達すること:精神分析という開かれた可能性
第2章 精神分析でのあやまちと、あやまちを避けようとすること
第3章 ひとつのセッションでの体験:コミュニケートしようとすること
第4章 自律に向けて:精神分析でのスーパーヴィジョンを考える
第5章 心理療法で援助しようとするときの落とし穴
第6章 再演と解決
第7章 患者の手を抱くべきか、それとも抱かざるべきか:さらなる考察
第8章 侵襲と空間:技法上の問題
第9章 知っていることの彼方の知らないこと
エピローグ 何処へ
付録論文 早期心的外傷の復活のときに身体接触を求めるという分析家への重圧