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感情教育(上) 岩波文庫
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感情教育(上) 岩波文庫

ギュスターヴ・フローベール(著者), 生島遼一(訳者)

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感情教育(上) 岩波文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店/
発売年月日 2004/06/18
JAN 9784003253830

感情教育(上)

¥1,122

商品レビュー

3.5

7件のお客様レビュー

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2024/12/23

生島遼一訳 青年から大人に向けた不安定な時期であり、フランスもまた揺れ動く時代に、主人公の想いが蛇行する。 まだ、硬いからを被らない、身勝手で、世間知らずで、狡猾で、恥ずかしいほどの生の感情を、読者に、まるでスライムのように掴もうと思っても掴みきれない、得体の知れぬもののように...

生島遼一訳 青年から大人に向けた不安定な時期であり、フランスもまた揺れ動く時代に、主人公の想いが蛇行する。 まだ、硬いからを被らない、身勝手で、世間知らずで、狡猾で、恥ずかしいほどの生の感情を、読者に、まるでスライムのように掴もうと思っても掴みきれない、得体の知れぬもののように手に取らせる。

Posted by ブクログ

2015/07/01

二月革命直前のパリで、社会情勢や政治情勢が刻一刻と変転する中で、アルヌー夫人への恋に身をやつす青年フレデリックの物語。友人たちが政論で一山あてようと躍起になっているのに違和感を覚え、かといって故郷の母の勧めにしたがって身を落ち着けることもしない主人公の生き方は、非常に優柔不断なよ...

二月革命直前のパリで、社会情勢や政治情勢が刻一刻と変転する中で、アルヌー夫人への恋に身をやつす青年フレデリックの物語。友人たちが政論で一山あてようと躍起になっているのに違和感を覚え、かといって故郷の母の勧めにしたがって身を落ち着けることもしない主人公の生き方は、非常に優柔不断なように見える。しかし、政治に打ち込む友人たちに対して、もっと大事なものがあると反発してみたり、立身出世のために努力するのではなく親族の遺産を使ってパリで放蕩してみたりするフレデリックの姿には、著者言うところの「不活発な情熱」が描き出されているように思われる。

Posted by ブクログ

2014/04/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

下巻と同一の内容です。 アルヌー夫人の白髪を見て幻滅し、それを隠すために想いを述べることで自己暗示をかける。しかし、結局自らの意思で手を引く。物語中、最もフレデリックの主体性が強く表れた箇所である。 野心を持ち動乱の時代を生き抜いた友人同士が、半生を語り合う最後。アルヌーが亡くなったと語られたことで、フレデリックとアルヌー家の繋がりは完全に過去のものであると感じさせられた。

Posted by ブクログ