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トマシーナ 創元推理文庫
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トマシーナ 創元推理文庫

ポール・ギャリコ(著者), 山田蘭(訳者)

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トマシーナ 創元推理文庫

946

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京創元社/
発売年月日 2004/05/21
JAN 9784488560010

トマシーナ

¥946

商品レビュー

4.1

35件のお客様レビュー

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2026/01/31

わたしの神様は、わたしの魂の確信。 あの子の神様は、それこそ猫なのかもしれない。 罪の意識は、神様を信じているから抱くもの。 ラヴェンダーの香りに包まれて、幸せに眠ろう。 P.S. マクデューイのことを愛おしいと思う瞬間もあったけれど、わたしも、父親が「死んだ」から、赦されるこ...

わたしの神様は、わたしの魂の確信。 あの子の神様は、それこそ猫なのかもしれない。 罪の意識は、神様を信じているから抱くもの。 ラヴェンダーの香りに包まれて、幸せに眠ろう。 P.S. マクデューイのことを愛おしいと思う瞬間もあったけれど、わたしも、父親が「死んだ」から、赦されることが、愛を受け取ろうとする傲慢さが、憎い。

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2025/05/26

トマシーナという猫を中心に、人々が離れたり繋がったりしながら変化していく。 科学と規律の権化のようなマグデューイ氏と、神話と母性の権化のようなローリ。神を信じないマグデューイ氏と友人のペディ牧師。この組み合わせは表面的には完全二項対立なのに、なぜか初めから最後まで互いに深い愛を交...

トマシーナという猫を中心に、人々が離れたり繋がったりしながら変化していく。 科学と規律の権化のようなマグデューイ氏と、神話と母性の権化のようなローリ。神を信じないマグデューイ氏と友人のペディ牧師。この組み合わせは表面的には完全二項対立なのに、なぜか初めから最後まで互いに深い愛を交わし合ってるところが、可哀想すぎるメアリー・ルーとトマシーナとか殺されたくまの物語に耐えられる(この小説を信じて読み進められる)要素な気がする。 トマシーナは物語の中心にいるのに、空洞感がある。周りに惑わされず変わらずマイペースに生きる生き物、猫。神様。まさにセクメト・バスト・ラー。 物語としてもちろん面白かったけど、河合隼雄の神話関連の本を何冊か読んでいて辿り着き読みだしたので、彼の論をそのまま具体化したような小説の構成が完璧すぎて、途中から感心してしまう気持ちの方が大きくなってしまった。

Posted by ブクログ

2024/02/21

表紙の猫のイラストが可愛らしいですが、書店の猫の日コーナーでは見かけたことがないですね… というわけで、まったく期待していなかったのですが、とても素晴らしい物語でした。 片田舎に獣医が娘と二人で住んでいました。娘は、亡き母の代わりに、どこに行くにも猫の「トマシーナ」を連れ歩くほ...

表紙の猫のイラストが可愛らしいですが、書店の猫の日コーナーでは見かけたことがないですね… というわけで、まったく期待していなかったのですが、とても素晴らしい物語でした。 片田舎に獣医が娘と二人で住んでいました。娘は、亡き母の代わりに、どこに行くにも猫の「トマシーナ」を連れ歩くほど溺愛していましたが、それに対して父親は動物に愛情も関心も抱きません。さらに、神を全く信じていないだけならまだしも、友人が牧師なのに神を恨みさえしています。 ある時、猫の異変に気付いた娘は、父親なら治してくれると信じて待合室へ。しかし、動物の感染症で妻を亡くした父親は、固く禁じていた来院に激昂します。そこへ追い打ちをかけるように盲導犬の急患がきて、一人暮らしの老人の目を救うことに執心し、猫をろくに診察せずに安楽死させてしまいます。 落胆した娘は、仲間とともに葬儀を行い、森の中に墓標を立てて心を閉ざします。しかし、その葬儀の様子は、森に住む「魔女」と呼ばれる女性が見守っていて…という話。 安楽死などの生死の問題や、キリスト教に限らず神との関わり方など、ちょっとした哲学的な話しもあります。しかし、いろんな伏線を回収したラストは、途中のハラハラした展開も相まって、とても心温まるものでした。 また、最初はどうしようもない父親が、周りの人たちとの関わりの中で、少しづつ優しさと愛情とは何かを、自分の中に芽生えさせていく様子は、ある意味この動物嫌いの獣医の成長物語でもあったんだなと感慨深かったです。 追記: 話しの繋がりは無いみたいですが、機会があれば著者の別の小説『ジェニィ』も読んでみたいと思いました。

Posted by ブクログ