商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 河出書房新社/ |
発売年月日 | 2005/10/20 |
JAN | 9784309407616 |
- 書籍
- 文庫
私の話
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商品レビュー
3.9
16件のお客様レビュー
著者の自伝的私小説。…
著者の自伝的私小説。淡々とかざらない言葉でストレートに語られる小説。だからこそ、胸に迫ってくる。
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SNSにたまたま名前が流れてきて懐かしく思い出したのと、近所の古本屋さんに入荷してたのとで、十数年ぶりに読み返した 本は200円だった 若い頃にこの人が大好きで 著作はエッセイも含めて全部読んだし、 好きすぎて 本人の心情を勝手に想像できるに至るまでになり ( あくまでもわ...
SNSにたまたま名前が流れてきて懐かしく思い出したのと、近所の古本屋さんに入荷してたのとで、十数年ぶりに読み返した 本は200円だった 若い頃にこの人が大好きで 著作はエッセイも含めて全部読んだし、 好きすぎて 本人の心情を勝手に想像できるに至るまでになり ( あくまでもわたしによる勝手な想像 ) 自死を知ったときもあまり驚かなくて どちらかというと ああやっぱりだめだったかああああ、と やっぱり という気持ちのほうが強かった 読み返しながら そんなに真面目に思い詰めないで、と言いたい気持ちと 本人の中にあるどうしても消せない差別意識と自分の出自との葛藤で いろいろ耐えられなくなったんだろうなーと これまた勝手に考えた そんなことは 著作物のどこにも書かれていないんだけど 小説を読み返したいけど 最終的に本人の死を連想してしまうので つらくて読めん と、長々書くくらい 今読んでも好きだった
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ふっと目についた一冊。 鷺沢萠さんはデビュー作以来、読んだことがなかったかもしれない。名前「めぐむ」と呼ばせるのだと、今回改めて認識した。デビュー作は話題になったので、掲載されていた雑誌を買い求めた。同世代で、私は大学生だった。講義で話題にする先生もいたのを覚えている。評者からガラスの器の描写についてちょっと物言いがついていたような記憶もある。 その後、気が付くと、テレビのコメンテーターのような感じで出られてて、すごく貫禄があるように見えた。今考えてみたら、まだ30歳前後だったんだと思う。そしてしばらくして訃報を聞いた。最初の報道では病死のように発表されていた気がするが、そののちほんとうの死因が伝えられて、この人もそういう道を選んでしまったのか・・と思った記憶がある。 解説を書いた酒井順子さんは、彼女の一つの到達点だという。1992年のあたりはちょっと若さ=稚さみたいなものも感じたけど、97年のパジョンの話、02年の在日の方たちとの話になってくるにつれ、こういう話はホント彼女にしか書けないんじゃないか・・と納得した。酒井順子さん曰く「ちょっとした出来心と冒険心」で、筆を絶つことになってしまったのが残念だ。もしかしたら、今、すごい論客になっていたかもしれない。 というようなことを思う一方で、この本に太宰の『人間失格』と同じ種類のペーソスを少し感じてしまったのは、うがった読み方だろうか?
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