愛し続けるのは無理である。

内館牧子(著者)

• 販売会社／発売会社: 講談社/
• 発売年月日: 2005/09/30
• JAN: 9784062130448

商品レビュー

2013/11/13

きょう買ってエアロバイクのうえでよみました。

　もし娘さんがいたらどんな生き方をさせたいかというインタビューに

一生できる仕事につながる能力を見つけてやり、その能力を育てさせます、男から愛されることばかりに頼る娘にはしないわ、恋愛も結婚も子育ても、すべて大切だけど、愛し続けることも、愛され続けることも無理だから」

　５０歳をすぎた内館さんの人生観をあらかわしていますね。

　平均寿命２１くらいの時代（平安時代とか昭和２０年）だと愛はつづくものと考えていたかもしれません。

　さて、わが娘に一生できる仕事につながる能力はあるのでしょうか。

2009/06/23

さまざまなテーマで書かれていて、内容によって文章のトーンが変わるのが読みやすいエッセイ。　
いつも「一般の普通の感覚」が基盤になっていて、その上に自分の意見を重ねている姿勢がすごいなぁ好感が持ててわかりやすい、とおもっていたら、自身で「普通が面白いことを知っているからいつでも普通の人が描きたい」と述べている箇所があった。

なにがマジョリティか、常に把握しているというのは難しいことだとおもう。それを職業意識としてシビアにやって、ご自分のエネルギーと合わせてかたちにしていくっていう作業がすばらしいな。
性格によるというより客観でわかった事実を伝えようとする、エッセイではめずらしい伝え方が読み終わった後自分の中に残る。