商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 角川書店 |
発売年月日 | 2005/09/25 |
JAN | 9784043801015 |
- 書籍
- 文庫
部長漂流
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
部長漂流
¥836
在庫なし
商品レビュー
3
1件のお客様レビュー
何と言っても、タイトルと表紙のイラストにインパクトがある。 サラリーマンの悲哀さが滲み出ているのだ・・・。 主人公は会社の早期退職に応募。 割増の退職金を糧に、友人の支援を得て新しい会社を立ち上げる予定だった。 しかし、最終出勤を終えて我が家に帰ると、何と家族全員がい...
何と言っても、タイトルと表紙のイラストにインパクトがある。 サラリーマンの悲哀さが滲み出ているのだ・・・。 主人公は会社の早期退職に応募。 割増の退職金を糧に、友人の支援を得て新しい会社を立ち上げる予定だった。 しかし、最終出勤を終えて我が家に帰ると、何と家族全員がいなくなっているのだ。 主人公はあちこちに連絡をし、家族の消息を探る。 そして今まで自分が知らなかった息子や娘、そして妻の意外な一面を知ることとなる。 家族たちは仕事ばかりで家を顧みなかった夫(父親)との縁を切ろうとする。 「熟年離婚」なんて言葉が流行したが、まさにこれがテーマの小説。 特に日本の団塊サラリーマンは、会社に忠誠を誓い、粉骨砕身勤めてきた人が多いだろう。 それは家族を経済的に守るためでもある。 しかし、自分でも気が付かないうちに「会社中心」の毎日が家族との距離を広げ、修復不可能になってしまったのだ。 オレはサラリーマンのはしくれなので、半分はこの主人公に同情する。 でもいい年になって、こんな風に一人で漂流しないよう、家族の絆のようなものをもっと深めていかなければならないと思った。
Posted by