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監査制度デザイン論
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監査制度デザイン論

加藤達彦(著者)

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監査制度デザイン論

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 森山書店/
発売年月日 2005/05/25
JAN 9784839420130

監査制度デザイン論

¥3,960

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2012/10/19
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P3 工学=単純な物理の法則が相互作用して作り出す複雑性を研究する分野 P4 ~監査人のみに焦点を当てて分析を行っていた。そのため、監査を受ける側との相互作用が軽視され、監査が監査を受ける側の行動に影響を及ぼすことは考慮されていなかった。 P7 実験的アプローチは、監査の経済的役割とは何か、監査の需要と供給を決定するものは何か、監査市場における競争が監査の品質にどのような影響を及ぼすか、監査市場における評判とはどんな役割を果たしているか、規制の強化によって監査の品質を改善することができるかといった疑問に解答を提供することができるとする P8 第2章では、もっともよく知られた「囚人のジレンマ」ゲームを応用して、資本市場がレモン市場になる危険を常にはらんでいることを示した。 ふせん P9 第1段落 P12 Bonding cost…自らの行動が依頼主の利害と一致していることを示すためのコスト しかしエイジェンシィ・アプローチの問題は次の点について不明瞭な点である。~「隠れた行動」に加えて「隠れた情報」が問題の焦点となる。このような視点を加えることにより初めて、なぜ会計制度だけでは不十分でなぜ監査制度が必要かということが明らかにできるからである P16 経営者と投資家の情報開示ゲーム P18 投資家が投資しなければ監査のコストはまったくの無駄となってしまう。この無駄な投資が人質の役割を果たし、信頼できる経営者というシグナルを投資家に送っているという解釈が可能である。逆に低品質企業の経営者は、監査を受ければ低品質企業であることが暴露されるだけであるから、監査を受けようとはしない。これを資本市場における監査のシグナリング機能と呼ぶ P19 無限繰返しゲームでは「フォーク定理」からナッシュ均衡が多数存在することが知られており、その中には評判の機能が働き、経営者と投資家が自然に相互協調関係を選択することがあることが知られている。重要な点はその場合には監査の需要がなくなることを意味すること P20 ところが高品質企業を選択し続けた場合における総利益の現在価値が10以上すなわち割引係数δが1/2以上であれば、経営者が自主的に高品質企業の選択をとる可能性があり、投資家との相互信頼は監査を受けなくても永久に続く P25 株式持ち合いと監査の需要の関係 P26 有限回繰返しゲームに見られるこのような協調関係も、取引が残り少なくなると消滅していく。このことは、粉飾決算という経営者の裏切りがほとんど経営の悪化した企業で発生し、企業の寿命のカウント・ダウンが始まった時期に集中することに表れている P30 監査の購買が誠実な経営者を示すシグナルであるためには、不誠実な経営者か監査を買う時のコストが誠実な経営者が監査を買う時より相対的に割高にならなければならない P30 監査報告書の報告内容ではなく、監査を買う行為そのものが誠実性のシグナルとなるとして作られている P46 監査報酬が小さい時に監査が投資家から信頼を得るためには~経営者による高い監査報酬の容認は非常に重要である P55 3ヶ月ごとに四半期監査を行うことは、監査の高品質を維持するために重要な役割を果たす P56 監査基準の役割 P58 監査判断は、最初は意識的に選択されるが、その後は単に文化や慣習の影響を受けその時点で最適の反応となるものが無意識に選択されるという立場をとった。~ランダムマッチング・ゲームと言う繰返しゲームが威力を発揮する 第三章 監査のシグナリング・ゲーム 分離型均衡と混在型均衡 誠実・不誠実両者の経営者も監査を買う場合、投資をするのが最適戦略の一つ P35 従来の保守的な監査戦略=利益の過小表示より過大表示の指摘を優先する立場 P94 日本における問題…高監査報酬が高品質監査に必須とする自覚が投資家の間になく、経営者に対する十分な圧力を形成できないこと 第7章 監査の制度化のコストとベネフィットと適正な監査政策 ~P64

Posted by ブクログ

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