商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 朝日新聞社/ |
発売年月日 | 2004/10/14 |
JAN | 9784022579539 |
- 書籍
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憂き世店
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憂き世店
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内容(「BOOK」データベースより) 蝦夷松前藩士の相田総八郎はお国替えために浪人となり、妻なみとともに江戸・神田三河町の徳兵衛店に移り住む。帰藩をめざし、傘張りや大工仕事などに勤しむ総八郎と彼を健気に支えるなみ。やがてなみは総八郎の子を身ごもるが……。若い二人をあたたかく見守...
内容(「BOOK」データベースより) 蝦夷松前藩士の相田総八郎はお国替えために浪人となり、妻なみとともに江戸・神田三河町の徳兵衛店に移り住む。帰藩をめざし、傘張りや大工仕事などに勤しむ総八郎と彼を健気に支えるなみ。やがてなみは総八郎の子を身ごもるが……。若い二人をあたたかく見守る個性豊かな裏店の住人たちが織りなす人情味あふれる長編時代小説であり、苦難の浪人時代から帰藩を果たすまでの十数年に及ぶ夫婦の成長物語でもある。 令和4年10月13日~16日
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松前藩って、幕末近くのころ、ロシアへの甘い対応から東北に移封されていたことがあるんですね。石高も減らされて、そのために扶持を離れる藩士多数・・。残る者たちも貧しさにあえぎ、また、浪人となった者たちは市井の中でなんとしても生きていくのだけれど、松前藩のことは常に忘れず、いつか帰参を...
松前藩って、幕末近くのころ、ロシアへの甘い対応から東北に移封されていたことがあるんですね。石高も減らされて、そのために扶持を離れる藩士多数・・。残る者たちも貧しさにあえぎ、また、浪人となった者たちは市井の中でなんとしても生きていくのだけれど、松前藩のことは常に忘れず、いつか帰参を、と思う日々。で、主な舞台は江戸の長屋。主人公は、突如浪人となった夫の元へ国許から出てきた妻のなみ。武家の女が町の人々と交わり、また、人はいいけれど少し考えの足りない夫との生活で泣き笑いの生活を送る10年ほどが、温かい視線で描かれていて、あぁ、宇江佐さんだなぁ、と。長屋暮らしを縦糸に、松前藩の動きと浪人者たちの藩に対する熱い思いを横糸にした作りの物語は楽しんで読めましたが、一つ一つのエピソードがちょっと駆け足っぽかったかなぁ。長屋の面々、特に元は吉原の遣り手で口は悪いながら気風のよさでおかみさん連中をまとめているお米がよく描かれていただけに、なみの夫を始めとする主要人物たちが今ひとつ、魅力に欠けたのが残念。長い時の移り変わりの中で運命が変わっていく武士や町人たちを書きたかったのでしょうが、ほんのもう一振りの味付けが欲しかった。
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1万石から9千石になり移封された松前藩。浪人になった藩士の、江戸下町の長屋住まい。(自然はすべて人の気持ちを映す小道具である。空も雲も雨も風も:露地の悲)日本人は何時の時代も感性豊かであったかと。別冊「桜花をみた」に夷酓列像イシュウレツゾウ」で家老蠣崎将監...
1万石から9千石になり移封された松前藩。浪人になった藩士の、江戸下町の長屋住まい。(自然はすべて人の気持ちを映す小道具である。空も雲も雨も風も:露地の悲)日本人は何時の時代も感性豊かであったかと。別冊「桜花をみた」に夷酓列像イシュウレツゾウ」で家老蠣崎将監広年の苦悩を描く。
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