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縞模様の歴史-悪魔の布 悪魔の布 白水Uブックス1074
990円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 白水社/ |
発売年月日 | 2004/08/06 |
JAN | 9784560073742 |
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縞模様の歴史-悪魔の布
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縞模様の歴史-悪魔の布
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商品レビュー
3.9
7件のお客様レビュー
縞模様、 中世では排除された者(売春婦、道化、死刑執行人)の服に、 近世では従属的な者(給仕、軍人)の制服に、 近代では仏トリコロールのように意味が反転し、衛生の機能も付加、 海のイメージも付いて良化する。 縞模様の発展形態、面白すぎ。 シマウマとは、 ヨーロッパ人が長いあいだ...
縞模様、 中世では排除された者(売春婦、道化、死刑執行人)の服に、 近世では従属的な者(給仕、軍人)の制服に、 近代では仏トリコロールのように意味が反転し、衛生の機能も付加、 海のイメージも付いて良化する。 縞模様の発展形態、面白すぎ。 シマウマとは、 ヨーロッパ人が長いあいだ断言してきたように 黒い縞をもつ白い動物なのだろうか、 あるいは、アフリカ人がつねに認識してきたように 白い縞をもつ黒い動物なのであろうか・・・ 縞模様の曖昧さ、困惑させるものとして シマウマの引用で結ぶ見事さ。 そして、著者が縞模様フェチすぎて(笑) ブリューゲルの「十字架を担うキリスト」 『観る者の目はまずこの縞模様の農民に目を向ける』って、 誰もそこまず見ないって(笑)。 メスキータ展では動物版画シリーズの白眉が「シマウマ-1918」であった。 「シマウマっていうのは生きている木版だ。そのシマウマをもう一度木版にすることは自制しなくちゃいけない」とエッシャーはメスキータ本人から聞いていたらしい。後日、メスキータ自身が描いたシマウマの木版を見たエッシャーはとても驚いた(笑)。 でもでも、である。版画を見ると、そのシマウマの縞模様のラインがとても優しいのである、これがまた。草を食むシマウマが柔らかく見えて、けっしてモノクロの切り絵のようなシンプルな白黒ラインではない。 そこで、以前読んだ書籍「悪魔の布-縞模様の歴史 ミシェル パストゥロー著」を思い出した次第。 詳細はコチラ↓ 日本初の回顧展として評判のメスキータ展と東京ステーションギャラリーの東京駅建造史で秘められた東京駅の建造物語を知る https://jtaniguchi.com/%e3%83%a1%e3%82%b9%e3%82%ad%e3%83%bc%e3%82%bf%e5%b1%95%e3%81%a8%e6%9d%b1%e4%ba%ac%e9%a7%85%e5%bb%ba%e9%80%a0%e7%89%a9%e8%aa%9e/
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面白い本が世の中にあるもんだわ。 すげー良かったわ。個人的に。 わたしは絵を描きますが、シマシマ模様が好きなんです。 縦縞も横縞も好き。 自分の絵に合っているというか、「似合う」そういうレベルじゃなくて、「ここにはこの柄しか入り得ない」というような感じの「合う」。 目の錯覚とか、曖昧さを求める節が強かったのだけど、 中世欧州では悪魔的なもの。 遡ると従属的なもの。 現代ではその傾向は薄れたけれども、 囚人服のイメージ、危険の印など、否定的なものを喚起するものとして現代にも引き継がれているものもある。 というところに惹かれた。
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縞模様と聞いて最初に思い浮かんだのはシマウマだが、布としての縞模様といえば、お洒落な縦のストライプ柄や、カーテンなどに用いられるツートンカラー。ネクタイに斜めに入る二色の縞など、 縞模様は、何の違和感もなく私たちの生活の中に溶け込み、ファッションとして、インテリアの一部としても活...
縞模様と聞いて最初に思い浮かんだのはシマウマだが、布としての縞模様といえば、お洒落な縦のストライプ柄や、カーテンなどに用いられるツートンカラー。ネクタイに斜めに入る二色の縞など、 縞模様は、何の違和感もなく私たちの生活の中に溶け込み、ファッションとして、インテリアの一部としても活躍している。 そんな縞模様が、中世ヨーロッパでは、異端のシンボルとされ、それを身につけるということは、社会から除外、または排斥された人々であると、一目瞭然に判別できるものとして利用された。 どのような人々が、縞模様を身につけることを強要されていたかというと、 私生児、農奴、受刑者、売春婦、旅芸人、道化、死刑執行人、らい病、障害者、ジプシー、稀に、ユダヤ人や非キリスト教徒、強制ではないが、アフリカから連れて来られた黒人。 動物に関しても、縞や斑点のある毛並みの獣は警戒すべき対象であり、トラや豹、蛇などは恐れるべき生き物とされた。その概念は、18世紀でも息づき、ジェヴォーダンの魔獣も縞模様の巨大なる獣ということになっている。 ヨーロッパの人々が、この縞模様に関しての歴史を朧気ながらも知っているのかどうかわからないが、新しいファッションを生み出すパリや、ミラノでも縞模様は氾濫し、パリのオペラ座の近くにあるパレ・ロワイヤルの広場には、縦のグレーと白の高さの異なる円柱が、古い建物との景色に浮き立つように立っている。 現代では、ヨーロッパでも縞模様に対する偏見はなくなっているとみてよいのだろう。 しかし、このような史実を知ることにより、パレ・ロワイヤルの円柱を見るのも感慨深くなるし、西洋絵画に描かれている人々の衣類も違った見方ができるのではないかと思う。 ミシェル・パストゥローの書物を読むのは、『王を殺した豚 王が愛した象』に続く二作目だが、彼がシュールリアリストのアンリ・パストゥローの息子であることをはじめて知った。 紋章学、歴史学、歴史人類学、動植物学などを研究対象としており、その視野は広がりつつあるという。
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