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天才はなぜ生まれるか ちくま新書
770円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房/ |
発売年月日 | 2004/04/07 |
JAN | 9784480061669 |
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天才はなぜ生まれるか
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天才はなぜ生まれるか
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商品レビュー
3.9
12件のお客様レビュー
(「BOOK」データベースより)amazon 日本人にとって「個性的な=独創性を備えた人間」を育てるという目標は、半ばトラウマのようについてまわる事柄である。では、その個性を彩っている独創性は、どのように形作られるのだろうか。ここで厄介なのは、それが、ある能力の欠如による結果とし...
(「BOOK」データベースより)amazon 日本人にとって「個性的な=独創性を備えた人間」を育てるという目標は、半ばトラウマのようについてまわる事柄である。では、その個性を彩っている独創性は、どのように形作られるのだろうか。ここで厄介なのは、それが、ある能力の欠如による結果として生み出される場合が多いということである。歴史に大きな足跡を残した六人の個性的な生涯をたどりながら、様々な障害が逆に独創性を形成していく意外なプロセスを解き明かす。
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「落ち着きがない」「集中力がない」「ボーとしている」「記憶力が弱い」などなど・・・あまりほめことばで使われることはない。しかし、それは現在の学校教育の中でそう思われているだけなのかも知れない。レオナルド・ダ・ヴィンチという人は「万能の天才」と言われる人だ。そして彼はメモ魔(メモば...
「落ち着きがない」「集中力がない」「ボーとしている」「記憶力が弱い」などなど・・・あまりほめことばで使われることはない。しかし、それは現在の学校教育の中でそう思われているだけなのかも知れない。レオナルド・ダ・ヴィンチという人は「万能の天才」と言われる人だ。そして彼はメモ魔(メモばかりする人)だったらしい。しかも、左右反対向きの文字を使って。それを後の人々はこう評する。「たくさんのアイデアを人に盗み見されることのないように、わざと文字を反転させて書いていた」と。しかしよく考えると、鏡に映して見ればすぐまともに読めてしまう。本書の著者は、レオナルドがもともと文字をそういうふうにとらえていた、彼自身もっとも書きやすい方法で書いていたに過ぎない、と述べる。文字がひっくり返って見えるという、脳の障害があるのだそうだ。現在であればおそらく学校で文字の書き方などはどんどんただされていくことだろう。しかし、ルネサンスの時代はそうではなかった。また、レオナルドは短期的な記憶能力が非常に弱かったらしい。だからこそメモをとり続けた。詳細にスケッチをした。計算は苦手だったが、新たな芸術の世界で花開いた。そしてどうも、アインシュタインにも似通った障害があったらしい。だからこそ偉大な発見ができたのだろう。本書には他に、小学校に3ヶ月しか通えなかったエジソン、人付き合いが下手なベル、外国語が苦手なアンデルセン、終始落ち着きのないディズニー。などが登場する。スヌーピー(もとは落ち着きがなく暴力的なキャラクターだった)は自分をモデルに創った作品のようだ。これらの人々は後世に名を残す天才といわれる人々だ。しかし今の学校教育の中では完全に落ちこぼれだろう。有名になることだけが幸せとは思わないけれど、今の学校システムの中でうまく過ごしていけることが幸せとも限らない。何がその人にとって幸せかはその人にしか分からない、あるいはその人にすら分からないのかも知れない。教育に携わる人間は、障害ということも含めて、その子どもの良さを見抜き、伸ばしていけるよう、常に心がけたいものだ。
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エジソン、アインシュタイン、レオナルド・ダ・ヴィンチ、アンデルセン、ベル、ウォルト・ディズニーという天才と言われた彼らが、何故天才になり得たのか、その生い立ちや資質から検証している。 著者の説によると、彼らは皆障害を持っており、それが天才の要素であるという。 「障害があったにもかかわらず」ではなく、「障害があったからこそ」後世に名を残す業績をあげたのだという。 劣っている面の存在が、その他の能力の発揮につながっているのである。 また、彼らが障害を持っていたことが広く知られていない理由として、その時代の状況が影響しているようである。 「多動症」を例にとると、当時は現在のように必ずしも学校教育を受けなければいけない状況でなかったので、症状があまり目立たず、少々風変わりな子という評価に留まっていたからだと思われる。 逆に言うと、現在の社会におけるストレスが障害を障害たらしめているのかも知れない。 医学的見地からすると因果関係があるのか不明だが、とても面白い説であると思う。 また、障害は必ずしもハンディキャップとして作用するとは限らず、反対に弱みとして働くこともあり、それを弱点と捉えてしまうのは健常者の思いあがりであるという著者の言葉が印象に残った。
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