商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 角川書店/ |
発売年月日 | 2004/02/05 |
JAN | 9784048735070 |
- 書籍
- 書籍
サラマンダーの夜
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
サラマンダーの夜
¥1,980
在庫なし
商品レビュー
3
4件のお客様レビュー
業火からはじまり、最後は冷たい熱を帯びた結末。火自体に存在意義は無く、そこに蠢く様々な陰謀。下世話な人間関係から、道徳を研いだすような内容は、様々な思いを複雑に絡めながらも、実体の無い世界。 捕まえようにもいくらでも形を変えるサラマンダーは、多くの犠牲者を出したあの事件をもとにつ...
業火からはじまり、最後は冷たい熱を帯びた結末。火自体に存在意義は無く、そこに蠢く様々な陰謀。下世話な人間関係から、道徳を研いだすような内容は、様々な思いを複雑に絡めながらも、実体の無い世界。 捕まえようにもいくらでも形を変えるサラマンダーは、多くの犠牲者を出したあの事件をもとにつくられ、結局その全貌を明らかにすることはない。トカゲの尻尾を追いかけるような、人間の醜さと独善をあぶりだすことは序章に過ぎなく、今後に関しては、触れられていない。 ただ、火をつけるのではなく、熱い気持ちをもった三人三様の覚悟は最後に大きな炎をつけるための導火線に繋がっていく。 悲しい事件と空しい繋がり、酸素不足の社会をあぶりだすにはちと物足りなさも残る作品に仕上がった。 ただそれぞれの情熱は、立場は違えどそれなりに熱を帯び、他に書評されているほど悪いものではないと思う。 言葉は悪いがエンターテインメントとして、一つの過程としてつむぎだすこの物語は、まさにサラマンダーの舌のように、ちらちらと気分によってでるもので、それが起伏になっているのだと思う。実態がなく、捕まえようの無いサラマンダーの輪郭をどう捉えるのか、そういった視点で見てみるとまた少し違う読み方が出来るのかもしれない。
Posted by
新宿雑居ビル放火殺人事件をモチーフにした作品。 舞台は池袋に変わってますが…。 ミステリーなので、内容には触れませんが、グイグイ引き込む話の割には、ラストが煮えきらない終わり方…。
Posted by
歌舞伎町の火災事件からヒントを得た作品…同じようにあの火災事件からインスパイアされた小説『踊る天使』個人的には踊るのほうがのめりこめました。
Posted by