商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 角川書店/ |
発売年月日 | 2004/09/11 |
JAN | 9784048735445 |
- 書籍
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ロング・グッドバイ
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ロング・グッドバイ
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商品レビュー
3.1
11件のお客様レビュー
残念ながら、個人的には次の展開をドキドキしながら頁を繰る、という作品ではなかった。 気の利いた会話で独自の雰囲気を醸し出そうとしたのかもしれないが、全篇にわたってそれが気障な印象を残した。
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矢作俊彦氏のハードボイルド作品『ロング・グッドバイ』を読了。ハードボイルド作品は実はあまり読まないのだが、たまにはと思い購入した作品。600ページ近くある作品なので軽い文体なのだが結構時間がかかり読み終わりました。 文体、横須賀ドブ板通り、米軍関係者との関係、世小浜中華街などなど...
矢作俊彦氏のハードボイルド作品『ロング・グッドバイ』を読了。ハードボイルド作品は実はあまり読まないのだが、たまにはと思い購入した作品。600ページ近くある作品なので軽い文体なのだが結構時間がかかり読み終わりました。 文体、横須賀ドブ板通り、米軍関係者との関係、世小浜中華街などなどまさしくハードボイルドな設定で笑っちゃうくらい徹底しているのがすごい。お暇なときに是非。
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チャンドラー『The Long Goodbye』の、見事な本歌取り。 なぜか好きにならずにいられない酔っ払いの飛行機乗りと、彼に犯罪の片棒を担がされる減らず口でへそ曲がりのディテクティブ、謎の美女アイリーンと、基本的な構造や登場人物はそのままに、矢作俊彦にしか書けない第一級のエン...
チャンドラー『The Long Goodbye』の、見事な本歌取り。 なぜか好きにならずにいられない酔っ払いの飛行機乗りと、彼に犯罪の片棒を担がされる減らず口でへそ曲がりのディテクティブ、謎の美女アイリーンと、基本的な構造や登場人物はそのままに、矢作俊彦にしか書けない第一級のエンターテイメント政治小説になっている。 20世紀最後の年の横浜を舞台にする本作において物語の鍵を握るのは、ベトナム戦争の時代に形作られた米軍内経済マフィアと国際政商/黒社会のネットワーク。湾岸戦争を経て米軍が民営化していく時代にうごめく巨大な利権の網とその中に囚われたかつての友人の姿を見届けた二村がその先に見すかすのは、もちろん、21世紀の「新しい戦争」でいっそうの変化を遂げていくアメリカの軍事と利権の網だ。 チャンドラーの抒情に沈鬱な色彩がくわわった文章でつづられる、長い20世紀への間違った「さよなら」が、原作と同様、苦くて感傷的な余韻を残す。矢作俊彦、やっぱりすごい。
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