1,800円以上の注文で送料無料

ヒステリー研究(上) ちくま学芸文庫
  • 新品
  • 書籍
  • 文庫

ヒステリー研究(上) ちくま学芸文庫

ヨーゼフブロイアー(著者), ジークムントフロイト(著者), 金関猛(訳者)

追加する に追加する

ヒステリー研究(上) ちくま学芸文庫

1,320

獲得ポイント12P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2004/02/10
JAN 9784480088321

ヒステリー研究(上)

¥1,320

商品レビュー

4

2件のお客様レビュー

レビューを投稿

2013/04/14

 フロイトが精神分析の概念を形成する前に書かれた症例記録とその分析。ここでは、コンプレックスもリビドーも使われないが、それゆえ、生の臨床現場で、フロイトが病と取り組みながら苦悩する中で、精神分析が生まれてきたのだということが感じられる。症例に対して、その考察が直接的かつ具体的に語...

 フロイトが精神分析の概念を形成する前に書かれた症例記録とその分析。ここでは、コンプレックスもリビドーも使われないが、それゆえ、生の臨床現場で、フロイトが病と取り組みながら苦悩する中で、精神分析が生まれてきたのだということが感じられる。症例に対して、その考察が直接的かつ具体的に語られるので、フロイトの入門としても取っ付きやすいのではないだろうか。  フロイトが初期の研究領域として、今日ではその範疇自体消失してしまった典型的な文化結合症候群であるヒステリーを選んだことは、彼の理論で家族や性の占める比重が大きかったことに、確かに強い影響を与えてるように思える。しかし、それゆえにこそ、フロイトが簡潔な力学的図式で示してみせた神経症のメカニズムが、当時の精神医学に与えた衝撃は計り知れないものがあったであろう。ヒステリーという病の枠において、フロイトは女性性どころかヒステリー素因すら取り払ってしまったのであるから。そこでは、表象に伴う情動が自我によって抑圧され、転換を受けることで追想と連想から遮断されてしまうということしかない。それは環境さえ整えば、誰にでも起こりうる。  本書は、治療法の確立されていない精神疾患に対してあくまで治療可能なものと信じて向き合ったフロイトが、催眠療法にも見放され途方にくれた苦悩そのものである。フロイトの催眠に対する希望は、まだそこに残っているとはいえ、のちの決別を決定づけることになった。重要なのはトラウマである。我々は狂気に身を落とすか、トラウマと向き合うか、そのどちらかしかない。フロイトの示した図式は、確かに単純すぎるという誹りは免れないだろうが、当時として間違っていたとはどうしても思えない。そして、日本における「いい人」、「人徳のある人」、企業戦士は、自身が神経症であることにあまりに無頓着にすぎるのを顧みれば、まだその重要性は損なわれていないと思う。資本主義社会でこれほど恐ろしいことはないのである。

Posted by ブクログ

2009/04/23

2009/4/3(〜p58),11(〜p166),13(〜p186),14(〜p323終) ヒステリー。 今ではPTSDと呼ばれるもの。 読んでいてとても驚愕した。 今の私にでている症状と全く同じだったこと。 これが本当に驚きだった。 読んでよかった。 下巻も読んでみよう...

2009/4/3(〜p58),11(〜p166),13(〜p186),14(〜p323終) ヒステリー。 今ではPTSDと呼ばれるもの。 読んでいてとても驚愕した。 今の私にでている症状と全く同じだったこと。 これが本当に驚きだった。 読んでよかった。 下巻も読んでみようと思う。

Posted by ブクログ

関連商品

同じジャンルのおすすめ商品

最近チェックした商品