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お金に「正しさ」はあるのか ちくま新書
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お金に「正しさ」はあるのか ちくま新書

仲正昌樹(著者)

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お金に「正しさ」はあるのか ちくま新書

770

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房/
発売年月日 2004/10/10
JAN 9784480062000

お金に「正しさ」はあるのか

¥770

商品レビュー

3.3

7件のお客様レビュー

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2016/05/22

ありきたりな文章からはじまらなかったのが面白い。 ただ経済学的な視点ではなく、文学や正義論から理論を展開しているからだと思う。 だから、これが貨幣論のすべてではない。こういう視点で論じることができると気づかせてくれる本。 キリスト教世界では信仰の都合上貨幣の力を抑えようとした。 ...

ありきたりな文章からはじまらなかったのが面白い。 ただ経済学的な視点ではなく、文学や正義論から理論を展開しているからだと思う。 だから、これが貨幣論のすべてではない。こういう視点で論じることができると気づかせてくれる本。 キリスト教世界では信仰の都合上貨幣の力を抑えようとした。 やがていつの間にやら貨幣であらゆるモノの価値を測り、手に入れるようになった時代になり、我々は貨幣から逃れることはできなくなった。 正義を見るためにも必要となってしまうくらいに。

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2014/11/11

シェイクスピアの『ヴェニスの商人』やブラム・ストーカーの『ドラキュラ』、金原ひとみの『アッシュベイビー』や村上春樹の『海辺のカフカ』などの作品を参照しながら、貨幣にまつわるさまざまな問題を取り上げています。 神によって世界の秩序が創設されたと考えられていた時代が去って近代に入る...

シェイクスピアの『ヴェニスの商人』やブラム・ストーカーの『ドラキュラ』、金原ひとみの『アッシュベイビー』や村上春樹の『海辺のカフカ』などの作品を参照しながら、貨幣にまつわるさまざまな問題を取り上げています。 神によって世界の秩序が創設されたと考えられていた時代が去って近代に入ると、貨幣によって人びとの欲望が解き放たれることになりました。その結果、「反貨幣」的な精神性を標榜する立場も、貨幣に換算可能なシステムを補完するようなものとなります。たとえばキルケゴールの深遠な思想も、そのような商品イメージがファンタスマゴリー的に流通していることに基づいており、このファンタスマゴリーの幻惑を逃れることはけっしてできないと著者は主張します。 本書での基本的なスタンスが、「反・反ネオリベ」にあるらしいということまでは分かるのですが、もう少しポジティヴに著者自身の立場を示して欲しかったという気がします。こんなことを言えば、性急に「分かりやすさ」を求めるのではなく、貨幣をめぐる面倒くさい問題状況に目を凝らし続けるところに、実学ではない学問の本当の意味での「社会貢献」だと言われるのでしょうが。

Posted by ブクログ

2012/03/24

実に面白い本ですが、経済の本質を全く捉えていないので、今後誰にも読んでもらいたくない本です。 まぁ最後の章の「蛇にピアス」の自己貨幣評価を下げるための行為というような個別な事象には多いに同意せざるを得ないので困るのですが。 リバタリアンでない時にこの本を読み、「金利の自己増殖性」...

実に面白い本ですが、経済の本質を全く捉えていないので、今後誰にも読んでもらいたくない本です。 まぁ最後の章の「蛇にピアス」の自己貨幣評価を下げるための行為というような個別な事象には多いに同意せざるを得ないので困るのですが。 リバタリアンでない時にこの本を読み、「金利の自己増殖性」とファウストの「悪魔の契約」を絡める筆者の想像力に感服したのですが、 経済の本質は、ウィンウィン。 金利の本質は、時間選好、であるので、この仮説は「ニュートン力学的な嘘 」ということになるんでしょうね

Posted by ブクログ

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